国内20年間の脳卒中重症度と転帰の推移:日本脳卒中データバンク 医療・健康

国内20年間の脳卒中重症度と転帰の推移:日本脳卒中データバンク

国内多施設共同の脳卒中急性期患者登録事業、日本脳卒中データバンク(Japan Stroke Data Bank: JSDB)の研究者らが、20年間に及ぶ臨床情報を用いて、わが国の脳卒中患者の入院時重症度と退院時機能転帰の推移を解明しました。この研究成果は、英文医学誌「JAMA Neurology」オンライン版に、令和3年12月6日に掲載されました。
細胞外乳酸バイオセンサーの開発 有機化学・薬学

細胞外乳酸バイオセンサーの開発

緑色蛍光タンパク質(GFP)及びタンパク質工学の手法を用いることで、細胞外の乳酸動態を緑色蛍光で低侵襲に可視化可能なバイオセンサーeLACCO1.1を世界に先駆けて開発しました。
D-セリンに着目した腎機能の迅速かつ正確な評価法の確立 ~人工透析導入抑制に期待~ 医療・健康

D-セリンに着目した腎機能の迅速かつ正確な評価法の確立 ~人工透析導入抑制に期待~

D-アミノ酸の一つであるD-セリンを測定することで、糸球体ろ過量を正確かつ迅速に評価できることを見出しました。腎臓病の早期診断かつ適切な治療が可能となり、人工透析導入の抑制につながることが期待されます。
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細胞がグルコース代謝量を制御する巧妙な仕組み~細胞中のATP濃度に依存した酵素活性の新たな制御機構の解明~ 生物化学工学

細胞がグルコース代謝量を制御する巧妙な仕組み~細胞中のATP濃度に依存した酵素活性の新たな制御機構の解明~

グルコースからアデノシン三リン酸(ATP)を合成する解糖系酵素の一つであるホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)が、細胞内ATP濃度に応じてブドウ糖(グルコース)代謝量(解糖流量)を制御していることを発見しました。
発達障害の関連遺伝子の欠損で網膜・視覚機能が変化~発達障害において感覚の過敏や鈍麻が生じるメカニズムの解明に貢献~ 医療・健康

発達障害の関連遺伝子の欠損で網膜・視覚機能が変化~発達障害において感覚の過敏や鈍麻が生じるメカニズムの解明に貢献~

自閉スペクトラム症や学習障害をはじめとした発達障害に関連する遺伝子の欠損により、網膜・視覚機能が異常を示すことを明らかにしました。
ゲノム立体構造のさまざまな特徴量を抽出する新規手法を開発~ゲノムにひそむ重要な機能領域の同定~ 細胞遺伝子工学

ゲノム立体構造のさまざまな特徴量を抽出する新規手法を開発~ゲノムにひそむ重要な機能領域の同定~

Hi-C法はゲノム立体構造情報を全ゲノム的に得ることができる強力な手法です。一方でこの方法は計算量が多大である、二次元ヒートマップの可視化による視覚的な比較に頼らざるを得ない、エピゲノムデータとの統合が難しい等の問題点がありました。Hi-Cデータから多種多様な一次元特徴情報を効率的に抽出可能な新規手法 “HiC1Dmetrics”を開発しました
バイオバンク・ジャパンのゲノムデータを制限公開~オーダーメイド医療の実現に向けたデータ・シェアリングの試み~ 細胞遺伝子工学

バイオバンク・ジャパンのゲノムデータを制限公開~オーダーメイド医療の実現に向けたデータ・シェアリングの試み~

バイオバンク・ジャパンでは、新たに取得した第2コホートのうち42,689人の全ゲノムジェノタイピング・データ、及び第1コホートのうち未解析であった11,716人の全ゲノムジェノタイピング・データを国内の学術研究データベースであるNBDCヒトデータベースに登録し、厳正な審査によって認められた国内外の大学や民間企業などの研究機関に学術研究や公衆衛生の向上の目的で提供するため、制限公開を開始いたしました。
世界初・日本発:ミトコンドリア病克服への第一歩~ミトコンドリア病治療薬MA-5の成人健常者を対象とした臨床試験を開始~ 有機化学・薬学

世界初・日本発:ミトコンドリア病克服への第一歩~ミトコンドリア病治療薬MA-5の成人健常者を対象とした臨床試験を開始~

MA-5は、ミトコンドリア病注1患者さんの細胞や病態モデル動物で効果が確認されている画期的なミトコンドリア病治療薬候補化合物です。成人健常者56人を対象としてMA-5の経口投与を行う臨床試験を、AMEDムーンショット型研究開発事業注2の支援により開始します。この臨床試験は成人健常者を対象として行い、MA-5の安全性・体内動態を確認することを目的としています。
がん細胞を長期間攻撃し続けられるT細胞の作製に成功~次世代型CAR-T細胞療法の開発へ向けて~ 細胞遺伝子工学

がん細胞を長期間攻撃し続けられるT細胞の作製に成功~次世代型CAR-T細胞療法の開発へ向けて~

がんに対する免疫療法の一種であるCAR-T(カー・ティー)細胞療法について、CAR-T細胞の製造段階でPRDM1という遺伝子を欠失させることにより、体内で長期にわたり生き残ることを実験動物モデルで示しました。
「誰を見てどう動いたか」 理論とデータから推定できる機械学習技術を開発 生物環境工学

「誰を見てどう動いたか」 理論とデータから推定できる機械学習技術を開発

生物集団の移動軌跡から相互作用の規則、例えば「誰を見てどう動いたか」を理論とデータから推定できる機械学習技術を新たに開発しました。これまで概念的であった動物行動学の理論モデルに基づき、1つの機械学習モデルを用いて、多種の生物集団に柔軟に適用できる定量的な解析方法が開発されました。
ウコンに含まれる成分が腸内フローラを介して脳・脊髄の炎症を抑制 有機化学・薬学

ウコンに含まれる成分が腸内フローラを介して脳・脊髄の炎症を抑制

ウコンに含まれる「クルクミン」の構造を変化させたプロドラッグ型の化合物が、腸内フローラを変動させることで、脳や脊髄の炎症を抑制することを世界で初めて明らかにしました。
治療抵抗性統合失調症の診断により 治療抵抗性統合失調症薬クロザピンの処方率が向上 医療・健康

治療抵抗性統合失調症の診断により 治療抵抗性統合失調症薬クロザピンの処方率が向上

通常の薬剤の効果が認められない治療抵抗性統合失調症には、クロザピンが唯一の効果がある薬剤として各国のガイドラインで推奨されている。しかし、本邦ではクロザピンの処方率が諸外国と比較して著しく低い。医療施設によって治療抵抗性統合失調症の診断の検討についての退院サマリーへの記載率およびクロザピン処方率にばらつきがあり、記載率の高い施設ではクロザピンの処方率が高いことが明らかになった。
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