統合失調症

治療抵抗性統合失調症の診断により 治療抵抗性統合失調症薬クロザピンの処方率が向上 医療・健康

治療抵抗性統合失調症の診断により 治療抵抗性統合失調症薬クロザピンの処方率が向上

通常の薬剤の効果が認められない治療抵抗性統合失調症には、クロザピンが唯一の効果がある薬剤として各国のガイドラインで推奨されている。しかし、本邦ではクロザピンの処方率が諸外国と比較して著しく低い。医療施設によって治療抵抗性統合失調症の診断の検討についての退院サマリーへの記載率およびクロザピン処方率にばらつきがあり、記載率の高い施設ではクロザピンの処方率が高いことが明らかになった。
精神疾患の新たなリスク要因(砂糖の過剰摂取)と表現型(脳毛細血管障害)を発見 医療・健康

精神疾患の新たなリスク要因(砂糖の過剰摂取)と表現型(脳毛細血管障害)を発見

思春期における砂糖の過剰摂取が精神疾患(統合失調症と双極性障害を指す)発症の新たな環境リスク要因となりうることを、新たなモデルマウスを作製することで実証しました。作製したモデルマウスを用いた詳細な検証により、精神疾患には脳の毛細血管障害及び、血中から脳内へのグルコースの取り込み障害が生じている可能性を見出し、前者に関しては実際の患者さんの死後脳においてもその存在の確認に成功しました。
終末糖化産物は統合失調症における認知機能障害のうち処理速度の低下と関連する 医療・健康

終末糖化産物は統合失調症における認知機能障害のうち処理速度の低下と関連する

統合失調症における認知機能障害のうち処理速度の低下と終末糖化産物(AGEs)が関連することを明らかにした。
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メチルグリオキサール除去機構の障害が統合失調症様行動障害を生じるメカニズムを解明 医療・健康

メチルグリオキサール除去機構の障害が統合失調症様行動障害を生じるメカニズムを解明

一部の統合失調症患者で認められる「メチルグリオキサール除去機構の障害(グリオキサラーゼ1機能欠損とビタミンB6の欠乏の組み合わせ)」を再現したモデルマウスでは、前頭前皮質におけるミトコンドリア機能障害を引き起こし、酸化ストレス1)を亢進させ、統合失調症様行動障害を惹起することを明らかにした。
かかりつけ精神科での個別の検診勧奨で、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率が大きく改善 医療・健康

かかりつけ精神科での個別の検診勧奨で、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率が大きく改善

かかりつけ精神科医療機関で行う個別のがん検診勧奨が、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率を向上させることを臨床試験で確認した。
通常の治療が効かない統合失調症を救う薬剤 クロザピン治療における遺伝子検査の有用性 医療・健康

通常の治療が効かない統合失調症を救う薬剤 クロザピン治療における遺伝子検査の有用性

費用対効果分析を通じ、治療抵抗性統合失調症に用いられるクロザピンが誘発する無顆粒球症・顆粒球減少症のリスク遺伝子:HLA-B*59:01の遺伝子検査が有用であることを明らかにした。
ベタインはキネシン分子モーターの機能低下による統合失調症様の症状を改善する 医療・健康

ベタインはキネシン分子モーターの機能低下による統合失調症様の症状を改善する

キネシン分子モーターKIF3の不活性化を伴う統合失調症に、既存の統合失調症治療薬とは異なる作用を持つ化合物であるベタインが有効である可能性を、モデルマウスの実験から見出した。
精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見~染色体転座を持つ統合失調症症例を出発点として~ 医療・健康

精神疾患に関与する新しい遺伝子発現調節系の発見~染色体転座を持つ統合失調症症例を出発点として~

単一の遺伝的変化と発症原因の連結が比較的容易であると考えられるごくまれな統合失調症症例に着目しました。共同研究グループは4番染色体と13番染色体との間の「均衡型染色体転座」を持つこの症例において、4番染色体側の切断点近くにLDB2遺伝子が存在すること、その一方で13番染色体側の切断点近くには既知の遺伝子がないことを2020年に明らかにしました。今回、今まで不明であったLDB2遺伝子の機能と、その遺伝子が統合失調症発症に果たす役割をさまざまなアプローチを用いて明らかにすることを目指しました。
ABCA13の異常によるコレステロール輸送障害が統合失調症を引き起こすことを解明 医療・健康

ABCA13の異常によるコレステロール輸送障害が統合失調症を引き起こすことを解明

2021-01-08 京都大学植田和光 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)特定教授、木岡紀幸 農学研究科教授、中塔充宏 同博士課程学生の研究グループは、神経細胞でコレステロールを運ぶABCA13の異常が統合失調症を引き起こ...
統合失調症に関わるドパミン受容体の構造解明~副作用を抑えた薬の迅速な探索・設計が可能に~ 医療・健康

統合失調症に関わるドパミン受容体の構造解明~副作用を抑えた薬の迅速な探索・設計が可能に~

2020-12-23 京都大学,東北大学,日本医療研究開発機構概要京都大学大学院医学研究科林到炫(イム ドヒョン)助教、岩田想教授(兼理化学研究所グループディレクター)、島村達郎特定講師らの研究グループは、東北大学大学院薬学研究科井上飛鳥准...
統合失調症の新たな治療標的を発見~核内受容体PPARの活性化剤が役立つ可能性~ 医療・健康

統合失調症の新たな治療標的を発見~核内受容体PPARの活性化剤が役立つ可能性~

2020-12-02 理化学研究所,日本医療研究開発機理化学研究所(理研)脳神経科学研究センターキャリア形成推進プログラムの前川素子上級研究員(同分子精神遺伝研究チーム研究員)、分子精神遺伝研究チームの和田唯奈大学院生リサーチ・アソシエイト...
統合失調症患者の白質における脂質代謝の乱れ~統合失調症の病因解明に新たな光~ 医療・健康

統合失調症患者の白質における脂質代謝の乱れ~統合失調症の病因解明に新たな光~

2020-09-14 理化学研究所,日本医療研究開発機構理化学研究所(理研)脳神経科学研究センター分子精神遺伝研究チームの島本(光山)知英研究員、吉川武男チームリーダーらの国際共同研究グループ※は、統合失調症患者の脳の白質において、脂質代謝...
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