国立遺伝学研究所

栄養の乏しい環境で生きるしくみ ― 光合成と共生による細胞内の“循環農業” 生物環境工学

栄養の乏しい環境で生きるしくみ ― 光合成と共生による細胞内の“循環農業”

2025-10-30 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の研究チームは、光合成を行う藻類と細胞内で共生する細菌が、限られた栄養環境下で「代謝物の循環」を通じて生存する仕組みを発見した。藻類が光合成で生産する有機物を細菌が利用し、細菌が生成する...
一本鎖DNA切断、がんの引き金に~コピー数異常を生む仕組み発見~ 細胞遺伝子工学

一本鎖DNA切断、がんの引き金に~コピー数異常を生む仕組み発見~

2025-10-27 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の佐藤雅彦教授らは、一本鎖DNA切断(SSB)が染色体コピー数異常を誘発し、がん発症の引き金になる仕組みを解明した。通常、二本鎖DNA切断が不安定化の主要因と考えられてきたが、研究ではS...
ALSの病態の謎。 なぜ体の動きだけ奪われるのか? 医療・健康

ALSの病態の謎。 なぜ体の動きだけ奪われるのか?

2025-10-28 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の齋藤潤准教授らは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で運動機能のみが選択的に失われる原因をマウスモデルで解明した。研究チームは、ALS患者の運動ニューロンでは核内RNA輸送の障害により、特定...
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マウスだって人や仲間と「遊ぶ」~選択交配の「人になつく」個体で確認~ 生物環境工学

マウスだって人や仲間と「遊ぶ」~選択交配の「人になつく」個体で確認~

2025-10-07 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の研究チームは、「人になつく」ように選抜交配したマウスが、人や他のマウスと積極的に遊ぶ社会的行動を示すことを発見した。通常のマウスと比較すると、人間との接触を恐れず、他個体との遊び時間も...
野生動物にヒト疾患と類似の突然変異を発見──病気か?正常か? 細胞遺伝子工学

野生動物にヒト疾患と類似の突然変異を発見──病気か?正常か?

2025-10-01 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の研究チームは、野生動物にヒトの疾患と同様の遺伝子変異が自然に存在することを発見した。これらの変異はヒトでは病気を引き起こすが、動物では正常な生存や繁殖が可能な場合がある。研究は、遺伝子...
ゲノム構造変異とリピート変異を配列識別して高精度に検出するソフトウェアTRsvを開発 細胞遺伝子工学

ゲノム構造変異とリピート変異を配列識別して高精度に検出するソフトウェアTRsvを開発

2025-08-25 国立遺伝学研究所情報・システム研究機構国立遺伝学研究所らの研究チームは、ゲノムの繰り返し変異(TR変異)、構造変異(SV)、短い挿入欠失(indel)を同時に高精度で検出できる新ソフトウェア「TRsv」を開発した。従来...
脊椎動物最古の性染色体の発見~ゲノム情報から迫るサメ・エイ類のユニークな性決定~ 細胞遺伝子工学

脊椎動物最古の性染色体の発見~ゲノム情報から迫るサメ・エイ類のユニークな性決定~

2025-07-30 国立遺伝学研究所総合研究大学院大学や国立遺伝学研究所などの研究チームは、サメ・エイ類における性染色体の構造と進化を解明。X染色体は共通の遺伝子セットを保持し、Y染色体は多くの遺伝子を喪失していることを発見。これらの染色...
分解タグを付加しなくても標的タンパク質を分解できる新技術 細胞遺伝子工学

分解タグを付加しなくても標的タンパク質を分解できる新技術

2025-07-07 国立遺伝学研究所鐘巻研究室らの研究チームは、従来のAID2法で必要だった「分解タグの付加」を不要とする新技術「単鎖抗体AID2(scAb-AID2)」を開発した。単鎖抗体(ナノボディなど)を介して標的タンパク質を認識し...
物理的性質から考えるクロマチンやDNAのアクセシビリティ 生物環境工学

物理的性質から考えるクロマチンやDNAのアクセシビリティ

2025-06-18 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所・前島研究室は、ヒト細胞内のクロマチン構造が遺伝子転写やDNA複製に与える影響を「物理的性質」と「アクセシビリティ」の視点から解明しました。ユークロマチンは「液体様」に、ヘテロクロマチン...
トランスポゾンを用いた効率的な多サブユニット蛋白質の生産 細胞遺伝子工学

トランスポゾンを用いた効率的な多サブユニット蛋白質の生産

2025-06-13 国立遺伝学研究所川上研究室らは、CHO細胞においてモノクローナル抗体など多サブユニットタンパク質の高効率生産を実現する新手法を開発しました。Tol2トランスポゾンを用い、H鎖・L鎖遺伝子を別々のベクターで導入することで...
DNAの核内3次元構造が種分化に影響することを発見 細胞遺伝子工学

DNAの核内3次元構造が種分化に影響することを発見

2025-06-12 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所らの研究チームは、トゲウオ類の2種間で起きる種分化において、DNAの3次元構造が重要な役割を果たすことを発見しました。Hi-C法により得られたデータから、染色体構造の逆位の切断点がTAD...
細胞が光合成にかけるコスト~光合成はできればサボりたい~ 生物工学一般

細胞が光合成にかけるコスト~光合成はできればサボりたい~

2025-06-09 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の宮城島進也教授らは、単細胞紅藻「ガルデリア」が環境に応じて光合成機能を失い、より早く増殖する「従属栄養」型に切り替える仕組みを解明しました。光合成に必要な装置や色素の維持には高コストが...
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