2024-07-24 愛媛大学
愛媛大学と徳島大学、岐阜大学の研究グループは共同で、古細菌tRNAの立体構造維持に重要な修飾ヌクレオシド・アーケオシンの合成経路の第2段階目酵素ArcSの生化学的性質を解明し、この酵素がヌクレオシドにさえも作用する前例のない活性を持つことを発見しました。
研究のポイント
これまでに報告されたtRNA修飾酵素はすべてRNAポリマーにのみ作用するが、アーケオシン合成の第2段階目酵素・ArcSはヌクレオシドにさえも作用する前例のない活性を持つことを発見した。
論文情報
掲載誌:Journal of Biological Chemistry
題名:ArcS from Thermococcus kodakarensis transfers L-lysine to preQ0 nucleoside derivatives as minimum substrate RNAs
(和訳)Thermococcus kodakarensis由来ArcSは、最小基質RNAとして、preQ0ヌクレオシド誘導体にL-リジンを転移できる
著者:Shu Fujita, Yuzuru Sugio, Takuya Kawamura, Ryota Yamagami, Natsuhisa Oka, Akira Hirata, Takashi Yokogawa, and Hiroyuki Hori
DOI:10.1016/j.jbc.2024.107505
URL:https://www.jbc.org/article/S0021-9258(24)02006-4/fulltext
本件に関する問い合わせ先
愛媛大学大学院理工学研究科(工学系)
教授 堀 弘幸