2025-05-05 フラウンホーファー研究機構
© Fraunhofer ITEM
Mini heart: a functional, independently beating organoid consisting of heart muscle cells (cardiomyocytes, in pink), cardiac fibroblasts (connective tissue cells, in yellow) and endothelial cells (vascular cells) (cell nuclei in blue).
フラウンホーファー毒性学・実験医学研究所(Fraunhofer ITEM)とハノーファー医科大学の研究チームは、ヒト誘導多能性幹細胞(hiPS細胞)から心筋細胞、心臓線維芽細胞、内皮細胞、間葉系幹細胞を組み合わせ、直径約200マイクロメートルの自律的に拍動する心臓オルガノイド(ミニ心臓)を開発しました。これらのオルガノイドは、約2,000個の細胞で構成され、心臓の拍動を模倣する機能を持ち、電気刺激によって収縮を誘導することも可能です。さらに、免疫系を備えており、新薬の心毒性評価や心疾患の研究において、より正確な前臨床モデルとして期待されています。この成果は、2025年5月5日に発表されました。
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