腎臓病の診断に有用なD-アミノ酸(D-セリン)を発見 医療・健康

腎臓病の診断に有用なD-アミノ酸(D-セリン)を発見

これまで腎生検でしか診断できなかった、慢性腎臓病の原疾患診断に、体中に微量に存在するD-アミノ酸であるD-セリンが有用なマーカーとなることを発見した。
生きた細胞膜での膜透過性ペプチドの取り込みをナノスケールで可視化 生物工学一般

生きた細胞膜での膜透過性ペプチドの取り込みをナノスケールで可視化

細胞にダメージを与えないで細胞表面のナノ形状を計測可能な走査型イオンコンダクタンス顕微鏡と、焦点面での標識分子動態を可視化できるスピニングディスク式の共焦点レーザー走査顕微鏡を融合した装置を開発、膜透過性ペプチドの流入領域で生じる形状変化を直接観察し、その詳細を明らかにした。
抗マラリア薬が効力を失う原因を解明 〜病原菌の変異に影響されない薬剤の開発に期待〜 医療・健康

抗マラリア薬が効力を失う原因を解明 〜病原菌の変異に影響されない薬剤の開発に期待〜

抗マラリア薬が、pHの上昇で塩基性両親媒性薬剤(CAD)構造に変化し、酵母の脂質膜に局在して単糖輸送体機能を阻害し、抗菌作用を示す機構を初めて明らかにした。この機構に基づけば、わずかなpHの低下でCAD構造の割合が減少すると抗マラリア薬は効力を失い、見かけ上耐性になると考えられる。
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トランスゴルジ網における積荷選別様式を可視化~細胞内物質輸送のハブは明確に区画化されている~ 生物化学工学

トランスゴルジ網における積荷選別様式を可視化~細胞内物質輸送のハブは明確に区画化されている~

植物細胞内で、異なる目的地へのタンパク質輸送を担う2種類の区画が単一の「トランスゴルジ網 (TGN)」に独立して存在することを発見した。
心臓が正しく動くために必要な新しい仕組みを発見~心臓突然死の治療に期待~ 医療・健康

心臓が正しく動くために必要な新しい仕組みを発見~心臓突然死の治療に期待~

心臓に存在している免疫細胞に注目して、この細胞が分泌するタンパク質が、心筋細胞どうしの小さな穴を通したつながりに必要であることを世界で初めて発見した。
凝集したタンパク質を元に戻す分子Hsp104の構造を解明 有機化学・薬学

凝集したタンパク質を元に戻す分子Hsp104の構造を解明

細胞内で凝集したタンパク質を再生する分子Hsp104の構造を明らかにした。
X線自由電子レーザーを用いて、 光照射によるチャネルロドプシンの構造変化の過程を捉えることに成功 有機化学・薬学

X線自由電子レーザーを用いて、 光照射によるチャネルロドプシンの構造変化の過程を捉えることに成功

X線自由電子レーザー施設SACLAを用いて時分割結晶構造解析を行い、ChRが光照射によってどのような構造変化をしているのかを捉えることに成功した。ChRが励起光照射を受けて、陽イオンを通すようになるまでの過程が明らかになった。
社会性の発達を調節する新たな機構を発見 医療・健康

社会性の発達を調節する新たな機構を発見

ニューロリジン3がシナプスを挟んで受容体チロシン脱リン酸化酵素PTPδ(デルタ)およびニューレキシンと競合的に結合することで、社会性発達を双方向性に調節することを見出した。
新型コロナウイルス感染症流行下で居住地域がメンタルヘルスに与える影響を明らかに:日本全国大規模インターネット調査より 医療・健康

新型コロナウイルス感染症流行下で居住地域がメンタルヘルスに与える影響を明らかに:日本全国大規模インターネット調査より

新型コロナウイルス感染症流行下において居住地域が心理的苦痛・自殺念慮に与える影響を示した初めての研究。結果は、メンタルヘルスの悪化が、新型コロナウイルス感染症患者発生の有無に関わらず全国的な問題であり、特に人口密度が高い地域、貧困の度合いが高い地域であるほど、深刻であることを示している。
抗生物質によるインスリンアミロイドの毒性発現 医療・健康

抗生物質によるインスリンアミロイドの毒性発現

インスリンのアミロイド凝集が、抗生物質の1種であるミノサイクリンによって分解され、一時的に高毒性分解物を生じる事を見出した。
語学留学の脳科学的効用~外国語の習得によって言語野や感覚野の脳活動に変化~ 医療・健康

語学留学の脳科学的効用~外国語の習得によって言語野や感覚野の脳活動に変化~

短期間の語学留学中に脳機能の顕著な変化が生じることを初めて明らかにした。MRI装置を用いて脳活動を計測した結果、脳の言語野に加えて視覚野において活動が減少したが、聴覚野では逆に活動が増加した。言語習得で単に脳が活性化するのではなく、脳機能に変化が生じていることを示すもの。
抗がん剤抵抗性の新規メカニズムの解明 ~薬剤抵抗性がん細胞は抗がん剤により増殖する~ 有機化学・薬学

抗がん剤抵抗性の新規メカニズムの解明 ~薬剤抵抗性がん細胞は抗がん剤により増殖する~

蛍光顕微鏡を用いたライブセルイメージングによって、キナーゼ阻害薬がc-Srcに結合するとc-Srcの分子構造が不活性型から活性型へ変化することを見い出した。治療抵抗性変異をもつc-Srcに対しキナーゼ阻害薬は効果を失うだけでなく、キナーゼ阻害薬がかえって変異体c-Srcを活性化し、がん細胞の増殖を促進することを明らかにした。
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