光合成

栄養の乏しい環境で生きるしくみ ― 光合成と共生による細胞内の“循環農業” 生物環境工学

栄養の乏しい環境で生きるしくみ ― 光合成と共生による細胞内の“循環農業”

2025-10-30 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の研究チームは、光合成を行う藻類と細胞内で共生する細菌が、限られた栄養環境下で「代謝物の循環」を通じて生存する仕組みを発見した。藻類が光合成で生産する有機物を細菌が利用し、細菌が生成する...
藻類の太陽光エネルギーの高効率な伝達状態を解明~巨大タンパク質複合体の単離と光エネルギー移動の詳細~ 生物化学工学

藻類の太陽光エネルギーの高効率な伝達状態を解明~巨大タンパク質複合体の単離と光エネルギー移動の詳細~

2025-09-10 理化学研究所,東北大学,熊本大学,豊橋技術科学大学理化学研究所らの国際共同研究チームは、藻類が太陽光を効率的に利用する仕組みを解明した。研究対象は、光捕集複合体フィコビリソーム(PBS)と水分解を担う光化学系Ⅱ(PSⅡ...
光合成の安全装置「DLDG1」の役割を解明~植物が強い光から身を守る仕組みに新たな知見~ 生物化学工学

光合成の安全装置「DLDG1」の役割を解明~植物が強い光から身を守る仕組みに新たな知見~

2025-08-29 東京科学大学東京科学大学の増田真二教授らは、植物が強光ストレスから身を守る仕組みに関与するタンパク質「DLDG1」の役割を解明しました。DLDG1は葉緑体の包膜に存在し、水素イオン輸送を通じてpHバランスを調整すると考...
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植物が陸上で生き残るために進化したタンパク質を特定(Researchers identify protein that evolved to enable plants to thrive on land) 生物化学工学

植物が陸上で生き残るために進化したタンパク質を特定(Researchers identify protein that evolved to enable plants to thrive on land)

2025-08-14 トロント大学(U of T)トロント大学の研究チームは、約5億年前に進化し、植物が陸上で光合成できるようになったタンパク質「Shikimate kinase-like 1(SKL1)」を特定した。SKL1は全ての陸上植...
重力応答と光合成・成長は同じ遺伝子「ISSUNBOSHI1」で制御されていた〜水中から陸上へ、5億年前のコケ植物の挑戦を支えたAP2/ERF転写因子~ 生物環境工学

重力応答と光合成・成長は同じ遺伝子「ISSUNBOSHI1」で制御されていた〜水中から陸上へ、5億年前のコケ植物の挑戦を支えたAP2/ERF転写因子~

2025-07-17 京都工芸繊維大学応用生物学系の半場祐子教授らは、モデルコケ植物ヒメツリガネゴケを用い、6倍・10倍重力条件下での栽培実験を実施。その結果、重力増加により植物の丈は短くなる一方、体数と葉緑体サイズが増加し光合成活性も上昇...
植物内で微粒子が有害に変化する仕組みを解明(How ubiquitous small particles turn harmful inside plants) 生物工学一般

植物内で微粒子が有害に変化する仕組みを解明(How ubiquitous small particles turn harmful inside plants)

2025-06-18 カリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)カリフォルニア大学リバーサイド校の研究で、ナノ粒子が植物細胞内に入ると化学的に変化し、光合成の鍵酵素RuBisCOの働きを最大3倍抑制することが明らかになった。細胞内の酸性環境...
細胞が光合成にかけるコスト~光合成はできればサボりたい~ 生物工学一般

細胞が光合成にかけるコスト~光合成はできればサボりたい~

2025-06-09 国立遺伝学研究所国立遺伝学研究所の宮城島進也教授らは、単細胞紅藻「ガルデリア」が環境に応じて光合成機能を失い、より早く増殖する「従属栄養」型に切り替える仕組みを解明しました。光合成に必要な装置や色素の維持には高コストが...
最古の体内時計が日の出を知らせた約22億年前のある日 生物工学一般

最古の体内時計が日の出を知らせた約22億年前のある日

2025-05-20 分子科学研究所分子科学研究所と福井県立大学などの研究チームは、シアノバクテリアが約22億年前に体内時計を獲得したことを明らかにしました。この時期は「大酸化イベント」と重なり、地球の酸素濃度が急上昇した時代に相当します。...
生命の源、光合成の足場を保つしくみの解明~「足場=チラコイド膜」を守り植物を高温に強くする~ 生物工学一般

生命の源、光合成の足場を保つしくみの解明~「足場=チラコイド膜」を守り植物を高温に強くする~

2025-04-14 岡山大学,大阪大学,理化学研究所,京都産業大学岡山大学を中心とする研究グループは、光合成の主要な反応が行われる「チラコイド膜」の構造維持に関与するタンパク質VIPP1の機能を解明し、植物の高温耐性向上に成功しました。​...
太古の昔、生命を育んだ海は「緑色」だった?~25億年前の地球と光合成生物の進化の解明~ 生物環境工学

太古の昔、生命を育んだ海は「緑色」だった?~25億年前の地球と光合成生物の進化の解明~

2025-02-19 京都大学藤井悠里 人間・環境学研究科助教、武田真之介 同修士課程学生、大波千恵子 同特別研究員、宮下英明 同教授、松尾太郎 名古屋大学准教授、三輪久美子 同特任助教らの研究グループは、東北大学、東京科学大学、龍谷大学と...
パデュー大学の生化学者が光合成タンパク質複合体の自己修復機能を発見(Purdue biochemists discover self-repair function in key photosynthetic protein complex) 生物化学工学

パデュー大学の生化学者が光合成タンパク質複合体の自己修復機能を発見(Purdue biochemists discover self-repair function in key photosynthetic protein complex)

2025-02-10 パデュー大学パデュー大学の生化学者チームは、光合成の中心的役割を担うタンパク質複合体「光化学系II(PSII)」に、自己修復機能が備わっていることを発見しました。 PSIIは、光エネルギーを化学エネルギーに変換する過程...
光合成反応における光損傷と修復のメカニズム解明~傷ついたタンパク質を見つけて分解するしくみを明らかに~ 生物化学工学

光合成反応における光損傷と修復のメカニズム解明~傷ついたタンパク質を見つけて分解するしくみを明らかに~

2023-11-21 岡山大学,摂南大学,東京大学発表のポイント 光は、光合成に必要なエネルギー源ですが、同時にタンパク質でできた光合成を担う装置(光化学系II)を傷つけてしまいます。 光化学系IIには電気系統のヒューズのように傷つきやすい...
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