朝食・昼食・夕食・間食の栄養学的質の評価を目的とした簡易食習慣評価ツール(MDHQ)の開発

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2022-12-04 東京大学

1.発表者:
村上 健太郎(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野 助教)
篠崎 奈々 (東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野 客員研究員)
佐々木 敏 (東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻社会予防疫学分野 教授)

2.発表のポイント:
◆日本人成人から収集した詳細な食事調査データと、食行動に関する既存の科学的知見をもとに、朝食・昼食・夕食・間食の栄養学的質の評価を目的とした簡易食習慣評価ツール(MDHQ)を開発しました。
◆MDHQ から推定された各食事の栄養学的質を、食事記録法から推定された各食事の栄養学的質と比較し、MDHQ から推定された朝食・昼食・夕食の栄養学的質が十分に正確であることを明らかにしました。
◆時間栄養学や行動栄養学に関する研究において、有用な食事調査ツールとなるだけでなく、日常の食べ方に沿った食事指導や栄養教育を行なうための土台となることが期待されます。

3.発表概要:
東京大学大学院医学系研究科社会予防疫学分野の村上健太郎助教、篠崎奈々客員研究員、佐々木敏教授らの研究グループは、日本人成人から収集した詳細な食事調査データと食行動に関する既存の科学的知見をもとに、朝食・昼食・夕食・間食の栄養学的質を評価することを目的とした簡易食習慣評価ツール(MDHQ; Meal-based Diet History Questionnaire)を開発しました。
この研究では、日本人成人222人を対象として、MDHQに回答してもらうとともに、最も正確と考えられる食事調査法である食事記録を4日間実施してもらいました。MDHQから推定された各食事の栄養学的質を、基準法である食事記録から推定された各食事の栄養学的質と比較したところ、MDHQから推定された朝食・昼食・夕食の栄養学的質が十分に正確であることを明らかになりました。
本研究は、朝食・昼食・夕食・間食の栄養学的質を評価できる簡易食習慣評価ツールを開発した世界初の研究です。MDHQは、食事のタイミングや規則性が慢性疾患の発症にどのように関係しているかといった時間栄養学や行動栄養学に関する研究において有用な食事調査ツールとなるだけでなく、日常の食べ方に沿った食事指導や栄養教育を行なうための土台となることが期待されます。

詳しい資料は≫

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