パーキンソン病における脳萎縮の3つの異なる空間的時間的パターン

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2024-10-25 京都大学

坂戸勇介 医学研究科博士課程学生(研究当時)、髙橋良輔 同教授(現:学術研究展開センター特定教授)、花川隆 同教授、澤本伸克 同教授らの研究グループは、パーキンソン病に、脳萎縮の空間的時間的パターンが異なる3つのサブタイプが存在することを示しました。

パーキンソン病は、皮質萎縮群・辺縁系萎縮群・脳幹萎縮群に分類され、サブタイプ間で発症年齢や認知機能・精神症状・自律神経症状などに差異がみられました。分類された患者の多くは、2年後・4年後においてもベースラインと同じサブタイプに分類されることが示されました。これらのサブタイプは、レヴィ小体病の病理学的な分類ともよく合致しています。本研究は、パーキンソン病患者の症状の進行を予測するバイオマーカーとしても寄与できると考えられます。

本研究成果は、2024年10月24日に、国際学術誌「Brain」にオンライン掲載されました。

パーキンソン病における脳萎縮の3つの異なる空間的時間的パターン

詳しい研究内容について

パーキンソン病における脳萎縮の3つの異なる空間的時間的パターン

研究者情報

研究者名:髙橋 良輔
研究者名:花川 隆
研究者名:澤本 伸克

書誌情報

【DOI】https://doi.org/10.1093/brain/awae303

【書誌情報】
Yusuke Sakato, Atsushi Shima, Yuta Terada, Kiyoaki Takeda, Haruhi Sakamaki-Tsukita, Akira Nishida, Kenji Yoshimura, Ikko Wada, Koji Furukawa, Daisuke Kambe, Hiroki Togo, Yohei Mukai, Masanori Sawamura, Etsuro Nakanishi, Hodaka Yamakado, Yasutaka Fushimi, Tomohisa Okada, Yuji Takahashi, Yuji Nakamoto, Ryosuke Takahashi, Takashi Hanakawa, Nobukatsu Sawamoto (2024). Delineating three distinct spatiotemporal patterns of brain atrophy in Parkinson’s disease. Brain.

医療・健康
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