世界初のヒト膀胱移植手術(World’s First Human Bladder Transplant Performed at UCLA)

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2025-05-18 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA)

世界初のヒト膀胱移植手術(World’s First Human Bladder Transplant Performed at UCLA)
Nick Carranza/UCLA Health
During the eight-hour procedure, surgeons transplanted both a bladder and kidney into the patient, Oscar Larrainzar, and then connected the two organs. The benefits, said UCLA’s Dr. Nima Nassiri, were immediate.

 

2025年5月4日、UCLAヘルスとUSCケック医療センターの外科医チームは、世界初のヒト膀胱移植手術を成功させました。この画期的な手術は、長年の研究と技術開発の成果であり、膀胱機能不全に苦しむ患者に新たな治療の可能性を示しています。
◆手術を受けたのは41歳のオスカー・ララインザールさんで、以前の腫瘍切除手術で膀胱の大部分を失い、腎不全により両腎も摘出され、7年間透析を受けていました。今回の手術では、ドナーから提供された腎臓と膀胱を移植し、両者を接続する新しい技術が用いられました。手術後、腎臓は即座に大量の尿を生成し、腎機能が回復。透析は不要となり、尿は新しい膀胱に正常に排出されました。
従来、膀胱を失った患者には腸の一部を利用した代替手術が行われてきましたが、感染症や消化器系の合併症などのリスクが伴っていました。膀胱移植はこれらの問題を回避できる可能性があり、今後の治療法として期待されています。ただし、移植膀胱の長期的な機能や免疫抑制療法の必要性については、さらなる研究が必要です。

 

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