2025-12-11 デルフト工科大学(TU Delft)
デルフト工科大学(TU Delft)は、婦人科処置における女性の痛み軽減を安価かつ安全に実現する医療機器「Chloe Syringe Extension Device(SED)」を開発した。世界では毎年約2,500万人の女性が、特に低所得国で麻酔なしの婦人科処置を受けている。従来、麻酔には高価で扱いにくい長い針(硬膜外針など)が用いられ、正確な操作が難しく、痛みや合併症の原因となっていた。SEDは約1ユーロの注射器延長アダプターで、一般的な10ml注射器に装着するだけで子宮への局所麻酔投与を容易にする。ケニアでの試験では有効性が確認され、オランダでも高い関心が寄せられている。安全性・操作性・コスト削減を同時に実現する本装置の臨床導入に向け、TU Delftはクラウドファンディングを開始した。

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