プラズマクラスター技術が水虫菌に抑制効果を発揮することを実証

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2019-07-22 シャープ株式会社

シャープは、カビ研究の専門家である千葉大学真菌医学研究センター矢口准教授の監修の下、カビ試験装置※2(イオン濃度約20~90万個/cm3)において、プラズマクラスター技術が国内で感染する水虫菌の約90%を占める2種類の白癬はくせん菌※3に対して抑制効果を有すること、また菌の「胞子」に加えて「菌糸」に対しても抑制効果を発揮することを実証しました。

水虫は、日本人の5人に1人が感染しているとの報告※4もあるように、非常に身近な感染症のひとつです。脱衣所のバスマットなどから多く感染し、年齢が高くなるにつれて感染者数が増加する傾向にある一方、近年ではパンプスやブーツを長時間履く若い女性の感染者も増加しつつあります。

2018年、当社はプラズマクラスターによる一般家庭で繁殖するカビの約80%を占める5種類のカビへの生育ステージ別の抑制効果を実証※5しましたが、今回、白癬菌の生育ステージのうち「胞子」と「菌糸」に対しての抑制効果を実証しました。

当社は、2000年よりプラズマクラスター技術の効果を世界の第三者試験機関と共同で実証するアカデミックマーケティング※6を進め、これまで多数の第三者試験機関で「新型インフルエンザウイルス」「薬剤耐性細菌」「ダニアレルゲン」などの有害物質の作用抑制や、小児喘息患者の気管炎症レベルの低減効果※7などの臨床効果を実証。併せて、プラズマクラスターの安全性についても確認※8してまいりました。今後も、プラズマクラスター技術によるさまざまな実証を進め、社会に貢献してまいります。

<千葉大学 真菌医学研究センター 准教授 矢口 貴志(やぐち たかし)氏のコメント>

水虫は、白癬菌と言う皮膚糸状菌(カビ)が皮膚の角質層に感染して発症します。夏場になると長時間靴を履くことで中が高温多湿となり、白癬菌が増殖し水虫の症状が出ます。

白癬患者の家庭の脱衣所など素足が触れる場所では、ほぼ100%白癬菌が存在すると言われており、家族に移さないためにはその場所を常に清潔に保つ必要があります。実環境では、白癬菌は菌糸や胞子の状態で存在すると考えられます。

今回、プラズマクラスター技術により、白癬菌の胞子の発芽抑制効果に加えて菌糸の伸長抑制効果も確認されたことで、実環境でも抑制効果を発揮する可能性があると期待されます。

※1 白癬菌のこと。水虫は、白癬菌(カビの一種)が、皮膚の角質層に感染し、増殖することが原因です。

※2 内寸285×275×485mmのアクリル製容器の検証装置。

※3 Trichophyton rubrum、Trichophyton mentagrophytesの2種類の白癬菌で試験を実施。2011年度皮膚真菌疫学調査報告(日本医真菌学会疫学調査委員会)より。

※4 公益財団法人日本皮膚科学会ホームページ皮膚科Q&Aより。

※5 2018年3月8日発表。JISカビ抵抗性試験に用いられる5種類のカビ:①Aspergillus niger:アスペルギルス(黒コウジカビ)、②Penicillium citrinum:ペニシリウム(青カビ)、③Cladosporium cladosporioides:クラドスポリウム(黒カビ)、④Rhizopus oryzae:リゾプス(クモノスカビ)、⑤Chaetomium globosum:ケトミウム(ケタマカビ)で試験を実施。

※6 技術の効能について、先端の学術研究機関と共同で科学的データを検証し、それをもとに商品化を進めるマーケティング手法。

※7 2014年9月18日発表。

※8 (株)LSIメディエンスにて試験。(吸入毒性試験、眼/皮膚の刺激性・腐食性試験、催奇性試験、二世代繁殖毒性試験)

● プラズマクラスターロゴ(図形)およびプラズマクラスター、Plasmaclusterはシャープ株式会社の登録商標です。

■ 実証試験の概要

●試験委託機関: 千葉大学 真菌医学研究センター

●試験空間: 内寸285×275×485mmのアクリル製容器内

●検証装置: プラズマクラスターイオン発生素子(容器内上面に取付)

●プラズマクラスターイオン濃度: 試験容器内約200,000~900,000個/cm3

●対照試験: 上記装置のイオン発生なしとの比較

●検証白癬菌種類:

Trichophyton rubrum (トリコフィトン・ルブルム)

Trichophyton mentagrophytes (トリコフィトン・メンタグロフィテス)

検証装置

●試験方法

(1) 2種類の白癬菌に対する効果試験

供試菌の胞子懸濁液を培地上に撒き、検証装置内でプラズマクラスターイオンを24時間照射した後、3~4日培養し、生育したコロニー数をカウントした。イオン発生素子と培地との距離は12cm(イオン濃度約90万個/cm3)。

(2)「胞子」に対する効果試験:白癬菌(トリコフィトン・ルブルム)が胞子の状態での評価

供試菌の胞子懸濁液を培地上に撒き、検証装置内でプラズマクラスターイオンを24時間照射した後、胞子の発芽抑制効果を顕微鏡で観察した。イオン発生素子と培地との距離は12cm(イオン濃度約90万個/cm3)。

(3)「菌糸」に対する効果試験:白癬菌(トリコフィトン・ルブルム)が菌糸の状態での評価

供試菌の胞子懸濁液を培地上に撒き、1日培養し、発芽および菌糸の伸長を確認。その後、検証装置内でプラズマクラスターイオンの照射の有無で、24時間経過後の菌糸の伸長抑制効果を顕微鏡で観察した。イオン発生素子と培地との距離は12㎝(イオン濃度約90万個/cm3)。

(4) イオン濃度依存性効果試験:白癬菌(トリコフィトン・ルブルム)

供試菌の胞子懸濁液を培地上に撒き、検証装置内でプラズマクラスターイオンを3時間照射した後、4日培養し、生育したコロニー数をカウントした。イオン発生素子と培地との距離は12cm、18cm、24cm(それぞれイオン濃度約90万個、約42万個、約20万個/cm3)とした。

●結果

(1) 2種類の白癬菌に対する効果試験

下表の通り、プラズマクラスターイオンは2種類の白癬菌に対し99.9%以上の抑制効果があることを実証。

菌種イオンなし
(コロニー数)
イオンあり
(コロニー数)
抑制率
①トリコフィトン
・ルブルム
1.28×103検出されず99.9%以上
②トリコフィトン
・メンタグロフィテス
1.67×103検出されず99.9%以上

(2)「胞子」に対する効果試験

試験開始時に比べてイオン照射なしの時は、胞子が発芽して菌糸の伸長がみられ、全体に膨張している。それに対してイオン照射ありの時は試験開始時から大きな変化がなく、胞子の発芽が見られないことから、プラズマクラスターイオンにより「胞子の発芽」が抑制されていることがわかる。

(3)「菌糸」に対する効果試験

試験開始時に比べてイオン照射なしの時は、著しい菌糸の伸長が見られる。それに対してイオン照射ありの時は、菌糸の長さが試験開始時とほぼ同じであることから、プラズマクラスターイオンにより「菌糸の伸長」が抑制されていることがわかる。

(4) イオン濃度依存性効果試験

以下の通り、プラズマクラスターイオンの「イオンの濃度」が高くなるほど白癬菌に対する抑制効果が高まることを実証。

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