災害を記録に残し、経験を後世に伝え続けるために
2020-03-05 国土地理院
今年3月11日は平成23年(2011)の東日本大震災発生から9年となります。宮城県女川町で被災した当時小学校6年生だった子供たちが、震災直後に入学した中学校で先生と始めた取組である「女川いのちの石碑」のうち15基を、自然災害伝承碑として新たに公開しました。
宮城県女川町の「女川いのちの石碑」18基(令和2年3月1日現在)のうち、現在大学生となった彼らが、自分たちが経験した辛く、悲しい出来事を再び繰り返さないよう、1000年後のいのちを守るために調べた15基について、女川町長から自然災害伝承碑の掲載申請があったため、3月1日にウェブ地図「地理院地図」で公開しました。女川町の自然災害伝承碑は、これまでは東日本大震災慰霊碑や、昭和三陸地震の記念碑などの3基を公開していました。
自然災害伝承碑の掲載は、市区町村の協力のもとに行っています。今後も全国の市区町村に情報提供を引き続き呼びかけ、情報を定期的に更新し、広く発信して行くとともに、活用方法を提示していきます。
今回は、女川いのちの石碑15基とあわせ、全国で41基を追加公開しました。追加公開により、地理院地図における自然災害伝承碑の公開数は、46都道府県150市区町村の472基となりました。
令和2年3月1日に設置された女川いのちの石碑
(宮城県女川町大石原浜)
添付資料
資料1 女川町から今回申請のあった「女川いのちの石碑」一覧(PDF形式:47KB)
資料2 今回公開した「自然災害伝承碑」と伝承災害(PDF形式:52KB)
資料3 今回公開した「自然災害伝承碑」代表事例(PDF形式:255KB)
参考資料1 東日本大震災関連の「自然災害伝承碑」代表事例(PDF形式:218KB)
※自然災害伝承碑の詳しい情報につきましては、以下のウェブサイトをご覧ください。
「自然災害伝承碑」の取組 https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/denshouhi.html
※女川いのちの石碑の詳しい情報につきましては、以下のウェブサイトをご覧ください。
「女川1000年後のいのちを守る会」 https://www.inotinosekihi.com/home(外部サイト)
問い合わせ先
応用地理部
環境地理情報企画官
諏訪部 順
応用地理部
地理情報処理課課長補佐
大角 光司