デジタル時代の学生に対し読み書きの実態を調査 ~「書く」ことと「読む」ことの累積効果が明らかに~

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2025-09-01 応用脳科学コンソーシアム,東京大学,株式会社NTTデータ経営研究所,日本紙パルプ商事株式会社,日本漢字能力検定協会,株式会社日本能率協会マネジメントセンター,株式会社パイロットコーポレーション

一般社団法人応用脳科学コンソーシアムと東京大学らは、全国の学生1,062名を対象に「書く」と「読む」の実態調査を実施しました。結果、講義内容を記録しない学生は10%、予定を記入しない学生は24%、本や新聞・雑誌を全く読まない学生は20%に上り、読書時間も平均30〜40分/日と限定的でした。一方、日常的に本や新聞・雑誌を読む学生は多様な場面で「書く」傾向があり、逆に多様に書く学生は長時間の読書を行う傾向が確認されました。また、講義記録を取る学生や読書習慣を持つ学生は国語読解問題の成績が高く、両方を実践する場合には累積効果として読解力がさらに向上することが明らかになりました。本研究は、デジタル時代における手書きや読書習慣の重要性を科学的に裏付け、教育や生涯学習での言語力強化の意義を示すものです。

デジタル時代の学生に対し読み書きの実態を調査 ~「書く」ことと「読む」ことの累積効果が明らかに~
図1. 言語野における読むこと(入力)と書くこと(出力)の関連性
(酒井邦嘉著 『デジタル脳クライシス』 朝日新書、2024年、pp.87-90参照)

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教育
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