ゲーミング機器を応用し医療を変革するVR技術(Transforming Reality: How gaming gear is impacting health care)

デューク大学工学部と看護学部の共同研究チームは、仮想現実(VR)を用いた新しい医療支援システムを開発した。重症患者のリハビリ支援やメンタルケアを目的に、患者がベッド上で安全に体を動かしながら心身の回復を促す没入型環境を設計。VR内で呼吸法や筋肉運動を行うことで身体機能の維持を助け、同時に不安・抑うつ症状の軽減にもつながることが確認された。従来の理学療法よりも動機づけ効果が高く、医療スタッフの遠隔モニタリングにも対応。さらに、外傷後ストレス障害(PTSD)治療や脳卒中など神経疾患のリハビリ、看護教育などへの応用が期待される。研究は、医療・工学・デザイン・心理学の学際的連携に基づくもので、米国科学財団(NSF)の支援を受けて進められている。