有機化学・薬学 6型コラーゲン欠損筋ジストロフィーに対する細胞治療法の開発 6型コラーゲンが欠損して発症する筋ジストロフィー:ウルリッヒ型先天性筋ジストロフィー(UCMD)のマウスモデルにiPS細胞由来間葉系間質細胞(iMSC)を全身投与したところ、細胞組織の病態の改善および運動機能の改善を確認できた。細胞組織における病態の改善は、iMSC移植による筋再生の促進、筋細胞のアポトーシス注3)抑制、ミトコンドリア異常の改善が寄与していることを見出した。 2022-02-10 有機化学・薬学
有機化学・薬学 新規抗ウイルス抗体の創出に成功~変異型を含む広域コロナ属ウイルスの治療薬として期待~ 新型コロナウイルスを含む近縁コロナウイルスに関する新規抗ウイルス抗体の同定に成功しました。この抗体は、ウイルス粒子そのものではなく、ウイルスの供給元となる感染後の細胞を標的とし、感染者の免疫応答をサポートして、新型コロナウイルスに感染した細胞のみを特異的に排除します。また、他の多くの抗体医薬とは異なり、変異が入りにくい部位を標的とし、オミクロン株を含む種々の変異株に反応します。 2022-02-09 有機化学・薬学
有機化学・薬学 がん細胞のフェロトーシスを増強する化合物を発見~フェロトーシス抑制タンパク質FSP1に対する新しい阻害剤~ 「フェロトーシス」と呼ばれる制御された細胞死を増強する新しい化合物を発見しました。フェロトーシスの分子メカニズムの解明や、薬剤耐性がんなどの疾患の治療法の開発に貢献すると期待できます。フェロトーシスは、がんをはじめとするさまざまな疾患と関連があります。特に、既存の抗がん剤に耐性を持つがんはフェロトーシスに対して感受性が高いことから、フェロトーシスの誘導が新たながん治療戦略として期待されています。 2022-02-09 有機化学・薬学
有機化学・薬学 細胞内リン酸化修飾の大規模計測に成功~極微量試料からのリン酸化経路解析も可能に~ 基質のリン酸化モチーフ配列を利用した多重同重体標識リン酸化プロテオミクス法を開発し、標的リン酸化ペプチドの選択的かつ包括的な定量を行いました。25μgの試料から7,000以上のチロシンリン酸化部位を定量し、既存法の感度・同定数を数百倍向上させることに成功しました。精密な分子情報としてのリン酸化修飾プロファイルの有効活用に貢献することが期待されます。 2022-02-01 有機化学・薬学
有機化学・薬学 新型コロナウイルス変異株・オミクロン株に対する治療薬の効果を検証 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬が、オミクロン株の培養細胞における感染や増殖を阻害するかどうかを解析した。抗体薬のチキサゲビマブ・シルガビマブとソトロビマブは、オミクロン株の感染を阻害することが示された。抗ウイルス薬のレムデシビル、モルヌピラビルは、オミクロン株の増殖を抑制することが示された。 2022-01-27 有機化学・薬学
有機化学・薬学 痛みを感じる神経が構築される分子メカニズムを解明 〜手足や腰の痛みの新たな治療法開発に期待〜 末梢神経の成熟過程において神経組織の形態変化を調節する中核分子であるサイトヘジン2が、腰や手足の痛みを感じる神経(末梢神経)をつくる過程に関与することを明らかにし、その分子が制御される仕組みを解明しました。 2022-01-26 有機化学・薬学
有機化学・薬学 排尿障害治療剤ハルナールの医薬有効成分タムスロシンの連続合成を達成 尿路結石や前立腺肥大症に対して用いられる排尿障害治療剤(商品名:ハルナール)の医薬有効成分であるタムスロシンの連続合成を達成した。 2022-01-26 有機化学・薬学
有機化学・薬学 腸と皮膚の新たなクロストーク:腸内細菌叢を変えて皮膚の健康に影響を及ぼす脂質分解酵素の発見 腸管内腔に分泌されるリン脂質分解酵素の一つであるIIA型分泌性ホスホリパーゼA2(sPLA2-IIA)が、腸内細菌叢のバランスを変えることによって、皮膚がんや乾癬などの皮膚疾患に影響を及ぼすことを発見しました。 2022-01-26 有機化学・薬学
有機化学・薬学 改良型オキシトシン経鼻スプレーに自閉スペクトラム症中核症状に対する改善効果 改良したオキシトシン経鼻スプレーの医師主導治験を実施し、自閉スペクトラム症の中核症状に対する初の治療薬として期待される改良型オキシトシン経鼻スプレーの有効性と安全性を示しました。 2022-01-25 有機化学・薬学
有機化学・薬学 白血病の原因となるタンパク質に結合するペプチド阻害剤を理論的に設計 白血病の一因となるタンパク質に強く結合するペプチド阻害剤を理論的に設計しました。ペプチドが持つ、らせん構造の安定性を理論的に予測することで、標的タンパク質への結合を強めることに成功しました。ペプチドを用いた医薬品開発への応用が期待されます。 2022-01-21 有機化学・薬学
有機化学・薬学 乳がん術中迅速診断多施設臨床研究を行う共同研究を開始 共同研究グループは、独自に開発したがん細胞組織染色試薬が体外診断医薬品として承認されることを目指し、この度、臨床研究を臨床病院、臨床検査機器メーカー等と開始しました。 2022-01-17 有機化学・薬学
有機化学・薬学 機械学習を用いてタンパク質立体構造を評価する構造生物学AI技術を構築 機械学習を用いた新規のタンパク質結晶構造評価AI技術であるQAEmapを確立しました。公共データベースに登録されている高解像度の構造データを3D-CNNと呼ばれる3次元情報を扱う方法で機械学習することにより、データの解像度に依存しない構造評価ができることを示しました。タンパク質構造を用いる創薬研究の加速化に貢献することが期待されます。 2022-01-17 有機化学・薬学