医療・健康 神経抑制に役立つタンパク質の巧みな光応答メカニズムを解明 理論化学的手法と生化学的手法を用いて、光による神経抑制を可能にするタンパク質であるアニオンチャネルロドプシン(ACR)の反応メカニズムを明らかにしました。光照射に伴ってACRの内部で起こる陰イオンの透過と水素イオンの移動を、2つのアミノ酸残基を連携させるという巧みな方法により制御できることを示しました 2021-12-22 医療・健康
有機化学・薬学 植物の免疫応答を抑制する化合物を発見~植物免疫応答を解明するための新たなツール~ ヒトの非ステロイド性抗炎症薬であるテノキシカムに植物の免疫応答を抑制する作用があることを発見しました。新たに化合物ライブラリーから植物の免疫応答を抑制する化合物として、化学構造の類似した3種類のオキシカム系非ステロイド性抗炎症薬(テノキシカム、メロキシカム、ピロキシカム)を同定しました。さらに、テノキシカムが細胞内の酸化還元状態を酸化側に傾かせること、そしてサリチル酸で発現が上昇する遺伝子群を広範に抑制することを示し、サリチル酸のシグナル伝達機構の一端を明らかにしました。 2021-12-16 有機化学・薬学
有機化学・薬学 窒素固定を行うアナベナヘテロシストの光捕集機構を解明 シアノバクテリアAnabaena sp. PCC 7120の窒素欠乏条件下で形成されるヘテロシストのタンパク質発現および励起エネルギー伝達機構の解明に成功しました。ヘテロシストでは光化学系II(PSII)の分子集合中間体が存在し、PSII中間体から光化学系I(PSI)へ励起エネルギー伝達されないことが明らかになりました。 2021-11-17 有機化学・薬学
医療・健康 光電変換色素NK-5962の神経保護効果を発見! 岡山市の株式会社林原(NAGASEグループ)が製造する光電変換色素NK-5962は光電変換色素を結合したポリエチレン薄膜の人工網膜(光電変換色素薄膜型人工網膜OURePTM)の部材です。NK-5962の薬物体内動態を調べ、NK-5962の静脈注射によって効果を発揮する十分量の眼球内濃度が得られることが分かった。 2021-09-24 医療・健康
生物環境工学 植物の多種共存を説明する新たなメカニズムの発見 ~開花前の自家受粉の進化が引き起こす進化的救助~ 個体ベースモデルを用いたシミュレーションを行い、同じ種の送粉者を共有し競争関係にある植物2種において、個体数の少ない種でより高い自家受粉率が進化することで個体数が増加に転じる進化的救助が発生し、それによって2種の長期的な共存が促進されることを明らかにしました。 2021-09-17 生物環境工学
細胞遺伝子工学 ヒト多能性幹細胞から手足の元である肢芽間葉系細胞の誘導・拡大培養に成功 ヒト多能性幹細胞から肢芽間葉系細胞を誘導・拡大培養する技術を開発し、肢芽間葉系細胞の軟骨細胞分化能を事前に評価するための表面抗原の同定に成功した。 2021-08-10 細胞遺伝子工学
医療・健康 かかりつけ精神科での個別の検診勧奨で、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率が大きく改善 かかりつけ精神科医療機関で行う個別のがん検診勧奨が、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率を向上させることを臨床試験で確認した。 2021-08-03 医療・健康
有機化学・薬学 精密な分子標的型抗がん剤の開発 ~より副作用の少ない、より効果的な抗がん剤治療のために~ がん細胞中で異常に働くプロテインキナーゼ(タンパク質リン酸化酵素)をピンポイントで阻害し、がん細胞の増殖を阻害する化合物を発見した。 2021-07-30 有機化学・薬学
有機化学・薬学 ご先祖様だと信じてきたもの、実は叔母のような関係? 生理活性物質であるボンベシンファミリーペプチドの進化の道筋とガストリン放出ペプチド(GRP)の普遍性を明らかにした。 2021-07-29 有機化学・薬学
生物化学工学 女性は「かゆみ」に敏感? ~女性ホルモンの変動により「かゆみ」の感じ方が変わるしくみを解明~ 女性ホルモンのエストロゲンが脊髄のGRP受容体を介して、かゆみの感じ方を変えていることを明らかにした。 2021-07-27 生物化学工学
生物化学工学 光捕集複合体フィコビリソームの単粒子構造解析 電子顕微鏡を用いた単粒子構造解析によって、太陽光エネルギーを高効率に吸収する藻類由来の光捕集複合体「フィコビリソーム」の全体構造を明らかにすることに成功した。 2021-06-10 生物化学工学