スパイクタンパク質の細胞融合活性

医療・健康

SARS-CoV-2デルタ株に特徴的なP681R変異は ウイルスの病原性を増大させる

新型コロナウイルスの「懸念される変異株(VOC)」のひとつである「デルタ株(B.1.617.2系統)」が、従来株に比べて病原性が高いことを明らかにしました。デルタ株のスパイクタンパク質の細胞融合活性は、従来株や他の変異株に比べて顕著に高く、その活性は、スパイクタンパク質のP681R変異によって担われていることを明らかにしました。そして、P681R変異を持つ新型コロナウイルスを人工合成し、ハムスターを用いた感染実験を実施した結果、P681R変異の挿入によって、病原性が高まることを明らかにしました。
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