スパコンを用いた長時間MDシミュレーションが解き明かす変異型EGFRタンパク質の構造と治療薬感受性
EGFR-L747P変異について、EGFRチロシンキナーゼの活性化機構や薬剤感受性を高精度コンピュータによるマイクロ秒タイムスケールの長時間分子動力学シミュレーションにより、EGFR-L747Pが常に活性化構造をとっていることが明らかとなった。不活性化構造に結合するタイプの阻害薬に抵抗性を示す理由を説明することができ、実験的検討からEGFR-L747P変異選択的に阻害活性を示す化合物を発見した。