2023-06-06 愛媛大学
このたび、愛媛大学医学部附属病院の耳鼻咽喉科・頭頸部外科で、咽喉頭癌に対する経口的ロボット支援手術(TORS: transoral robotic surgery)を開始しました。これにより、従来の内視鏡手術では操作が困難な場所でも、繊細で確実な操作が可能となります。内視鏡手術の適応が広がることで、嚥下機能の温存や放射線治療によって生じる口渇や味覚障害などの合併症を避けることができるようになります。また、短期間で安全に治療が完了するため、入院期間を大幅に短縮することができ、良好な術後経過が期待できます。
今後は、患者さんの病態等に応じて、可能な症例には経口的ロボット支援手術を安全に実施する方針です。
TORS
開口器を用いて咽頭を展開した後、口腔からロボットの内視鏡と鉗子を挿入し、中咽頭癌、下咽頭癌、声門上癌を切除する。
頸部リンパ節転移がなければ皮膚の切開を必要としない場合もある。
本件に関する問い合わせ先
愛媛大学医学部附属病院
耳鼻咽喉科・頭頸部外科 三谷壮平