日本初・小児脳死下ドナーからの肝腎同時移植に成功し無事退院 小児多臓器移植医療発展への先駆けに

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2024-07-12 国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)臓器移植センターの笠原群生らのグループは、2024年5月17日、日本で初めてとなる10歳未満の女児に小児脳死下ドナーからの臓器提供による肝腎同時移植を行いました。
臓器移植を受けた患者の術後経過も順調で、7月上旬に無事退院されました。
2010年の脳死臓器移植法改正後より脳死下臓器提供が進む中で多臓器提供が可能となり、成人ドナーからの臓器提供による肝腎同時移植は現在まで約60例行われていますが、小児脳死下ドナーからの肝腎同時移植は日本初となります。本症例の成功は、今後日本の小児に対する小児脳死下ドナーからの多臓器移植医療発展への先駆けとなるものと期待されます。

医師からのコメント

臓器提供いただいたドナーの方とそのご家族に深く感謝いたします。
多臓器移植でしか助からないお子さん達にとって、大きな糧になると思います。

患者ご家族からのコメント

娘が産まれた時から肝臓、腎臓ともに移植手術が必要だと覚悟していましたが、私たち両親がドナーとして適合せず困惑している中、本当にありがたいお話を頂きました。腎臓、肝臓同時ということで長時間に渡る大きな手術でしたが無事成功し、ドナーの方、そのご家族様、医療スタッフ、生活を支えてくださっている全て方々には感謝しかありません。退院後、平穏な日常生活が送れるように家族支え合っていきたいと思います。

本件に関する取材連絡先

国立成育医療研究センター 企画戦略局 広報企画

医療・健康
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