四国初!経カテーテル的肺動脈弁留置術(TPVI)を開始~より負担の少ない先天性心疾患の治療を実現!~

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2024-10-18 愛媛大学

愛媛大学医学部附属病院 移行期・成人先天性心疾患センターでは、ファロー四徴症手術後などに続発する肺動脈弁逆流症による心不全のある患者さんに対して、経カテーテル的肺動脈弁留置術(TPVI)に成功しました。
TPVIは、肺動脈弁置換が臨床上必要とされる重度の肺動脈弁逆流症の患者さんに対して、開胸手術を行う代わりに、生体弁を取り付けたカテーテルを静脈から挿入し、心臓まで送り届けて留置することにより、損なわれた肺動脈弁機能を回復させることを目的とした新たな治療法です。
Harmony というTPVI専用のデバイスが、令和3年8月に米国に引き続いて日本で初めて薬事承認され、令和5年3月から国内で治療を受けていただけるようになりました。全国に13ある初期導入実施施設のうち、四国では本院のみが治療を開始しており、令和5年3月から現在までに10人以上の患者さんがこの治療を受けられ、治療経過はとても良好です。
先天性心疾患は、100人に1人の割合で認められる比較的多い疾患です。現在では先天性心疾患に対する内科的・外科的治療は飛躍的に進歩し、90%以上の患者さんが成人期を迎えることができるようになりました。今後も、本院では、移行期・成人先天性心疾患センターを中心に多領域・多職種の連携のもと、先天性心疾患の患者さんに、より低侵襲で有効な治療を安全に届けていくことを目指しています。

本件に関する問い合わせ先

愛媛大学医学部附属病院 移行期・成人先天性心疾患センター/愛媛大学大学院医学系研究科 地域・小児周産期学講座
檜垣高史・赤澤祐介・千阪俊行・山口修・江口真理子

医療・健康
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