2025-06-09 オックスフォード大学
オックスフォード大学が開発中のニパウイルスワクチン「ChAdOx1 NipahB」が、欧州医薬品庁(EMA)のPRIority MEdicines(PRIME)制度に認定されました。この制度は「パンデミックの可能性がある重大感染症」への対応を加速し、早期の臨床開発支援や規制面でのアドバンテージを提供します。ニパウイルスは致死率最大85%とされ、WHOの「ブループリント優先感染症」に指定されており、CEPI(感染症準備革新連合)が資金援助しています。PRIME認定取得により、ワクチンは臨床試験の迅速化や承認プロセス短縮を受けられる見込みです。今後は、第I/II相試験の開始が予定され、グローバルな流行対策強化につながる可能性があります。
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