2026-02-05 カロリンスカ研究所(KI)
スウェーデンのカロリンスカ研究所の研究チームは、潰瘍性直腸炎(ulcerative proctitis)患者において、直腸がんの発症リスクが一般集団と比べて増加しないことを大規模疫学研究により明らかにした。全国レジストリデータを用い、長期追跡でがん発症率を解析した結果、炎症が直腸に限局している患者では、より広範な潰瘍性大腸炎に見られるような発がんリスク上昇は確認されなかった。この結果は、潰瘍性直腸炎患者に対して、過度に侵襲的または頻回な大腸内視鏡によるがんサーベイランスが必ずしも必要でない可能性を示唆する。研究は、疾患の範囲に応じた個別化医療と医療資源の最適配分に貢献する重要な知見を提供している。
<関連情報>
- https://news.ki.se/no-increased-risk-of-rectal-cancer-in-ulcerative-proctitis
- https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(26)00082-X/fulltext
- https://www.gastrojournal.org/article/S0016-5085(26)00082-X/pdf
孤立性潰瘍性直腸炎患者における直腸癌の発生率 – 人口ベースコホート研究
Incidence of Rectal Cancer in Patients with Isolated Ulcerative Proctitis – A Population-Based Cohort Study
Åsa H. Everhov ∙ Jonas F. Ludvigsson ∙ Kari Kristjansson ∙ … ∙ SWIBREG study group ∙ Henrik Toft Sørensen ∙ Ola Olén
Gastroenterology Published: February 3, 2026
DOI:https://doi.org/10.1053/j.gastro.2026.01.015



