2019-07-17 シャープ株式会社
日本初※1 介護施設での高齢者の生活機能訓練※2業務における「アセスメント」から「訓練計画作成」
「日々のおすすめ訓練提示」「訓練結果の記録・管理・見える化」までをシームレスに支援
シャープは、介護施設における高齢者の生活機能訓練に関わる一連の業務をサポートする介護施設支援ソリューション「頭の健康管理サービス」の提供を開始します。施設利用者(以下、利用者)の「アセスメント(興味・関心チェック)」から「訓練計画作成」、「日々のおすすめ訓練提示」、「訓練結果の記録・管理・見える化」までをシームレスに支援する日本で初めてのサービスです。介護施設スタッフの作業量を削減し、業務効率化に貢献します。
本サービスでは、東北大学 加齢医学研究所 所長 川島隆太教授監修の「スピード勝負」など、認知機能※3を刺激する20種類の「頭の健康ゲーム」を提供。利用者は、40V型タッチディスプレイBIG PADの大画面を使い、簡単なタッチ操作でゲームを楽しみながらトレーニングすることが可能です。
サービス名 | 希望 小売価格 |
提供開始日 |
介護施設支援ソリューション
「頭の健康®管理サービス」 |
オープン | 2019年 8月1日 |
■ 主な特長
1.日本初 介護施設での生活機能訓練における「アセスメント」から「訓練計画作成」「日々のおすすめ訓練提示」「訓練結果の記録・管理・見える化」までをシームレスに支援。介護施設の業務効率化に貢献
2.東北大学 加齢医学研究所 所長 川島隆太教授監修の「スピード勝負」など、認知機能を刺激する20種類の「頭の健康ゲーム」を提供。40V型タッチディスプレイBIG PADの大画面で楽しみながらトレーニング可能
3.ICカード※4で簡単に個人認証。利用者ごとの訓練結果や履歴を記録・管理・見える化
※1 2019年7月17日現在。シャープ調べ。ICT(情報通信技術)を利活用した介護施設支援サービスで、「アセスメント」から「訓練計画作成」「おすすめ訓練提示」「訓練結果の記録・管理・見える化」まで、一連の生活機能訓練に関わる業務を支援するソリューションとして。これら機能のご利用には、「施設基本ライセンス」に加え、「機能訓練ライセンス」「個人管理ライセンス」の契約が必要です。
※2 高齢者が、日常生活を営むのに必要な機能の維持・回復・減衰抑制を目的に実施する訓練。
※3 認知機能は、日常生活に欠かせない脳の働きとされています。
※4 ICカードおよびICカードリーダーはオプションです。
■ 開発の背景
・厚生労働省は、「高齢者が、介護が必要になっても住み慣れた地域や住まいで尊厳ある自立した生活を送ることができる社会」の実現を目指した介護・高齢者福祉政策に取り組んでいます。一方、介護現場では深刻な人手不足により、均質かつ各個人に適した生活機能訓練の提供が課題となっています。
・シャープは日常生活を送るのに欠かせない脳の働きとされる「認知機能」に着目し、2012年より自治体や高齢者団体の協力のもと、ICTを利活用した健康管理・介護予防に貢献するソリューションの開発やフィールド実証に取り組んでまいりました。その知見をもとに開発した「頭の健康管理サービス」により、介護現場の課題解決への貢献を目指します。
■ 主な特長
1.日本初 介護施設での生活機能訓練における「アセスメント」から「訓練計画作成」「日々のおすすめ訓練提示」「訓練結果の記録・管理・見える化」までをシームレスに支援。介護施設の業務効率化に貢献
(1) アセスメント*
BIG PADに表示されるチェックリスト※5により、利用者の興味・関心の絞り込みと目標設定を行うと、記憶力や計算力など、トレーニングすべき認知機能が自動的に抽出されます。
<「アセスメント」画面イメージ>
チェックボックスをタッチして興味・関心事項を確認
*本アセスメント機能は、森ノ宮医療大学 保健医療学部 横井賀津志教授、藍野大学 医療保健学部 酒井浩教授との共同研究開発の成果に基づいて、シャープが開発したものです。
※5 厚生労働省が推奨する「興味・関心チェックシート」に準拠し、一部の重点項目を詳細化したものです。
(2) 訓練計画作成
施設を利用する頻度や1日に実施するトレーニング量などの基本情報を設定すると、アセスメント結果に基づいた訓練計画が作成されます。
(3) 日々のおすすめ訓練提示
トレーニングすべき認知機能に応じたゲームが「訓練計画」に基づき自動的に選択されます。
(4) 訓練結果の記録・管理・見える化(訓練手帳)
訓練結果や履歴が自動的にBIG PADおよびクラウド上に記録・管理されます。集計結果はチャートやグラフで表示されます。
<「訓練手帳」画面イメージ>
訓練結果をチャートで見やすく表示
2.東北大学 加齢医学研究所 所長 川島隆太教授監修の「スピード勝負」など、認知機能を刺激する20種類の「頭の健康ゲーム」を提供。40V型タッチディスプレイBIG PADの大画面で楽しみながらトレーニング可能
・本サービスでは、東北大学 加齢医学研究所 所長 川島隆太教授監修の「スピード勝負*」を含む、認知機能を刺激する5カテゴリー20種類の「頭の健康ゲーム」を提供します。
*東北大学の研究チームは、本ゲーム群を1日に15分程度行うことにより、認知機能に作用する処理速度の向上などに効果があることを、タブレット端末を用いた実験において実証し、学術論文※6として発表しています。
・利用者は、40V型タッチディスプレイBIG PADの大画面を使い、ゲームを楽しみながらトレーニングできます。当社独自の「シニアシフトUITM(ユーザーインターフェース)」により、高齢者の方でも直感的に操作できます。
●「頭の健康ゲーム」利用シーン(イメージ)
※6 Nouchi, R., Saito, T., Nouchi, H., & Kawashima, R. (2016). Small acute benefits of 4 weeks processing speed training games on processing speed and inhibition performance and depressive mood in the healthy elderly people: Evidence from a randomized control trial. Frontiers in Aging Neuroscience. 8:302. doi: 10.3389/fnagi.2016.00302
3.ICカードで簡単に個人認証。利用者ごとの訓練結果や履歴を記録・管理・見える化
・利用者のICカードをカードリーダーにかざすだけで、簡単に個人認証が行えます。認証により、各利用者がトレーニングすべき認知機能に応じたゲームや「おすすめレベル」が自動的に表示されるので、すぐに利用開始できます。
・利用者ごとの訓練結果や履歴は、自動的にBIG PAD(コントローラー内)およびクラウド上に記録されます。施設スタッフは、各利用者の利用状況や訓練結果の推移をブラウザ上で確認できるので、状況に応じたきめ細かな対応や支援を行うことが可能です。
●専用のICカードをかざすだけで簡単に個人認証
■ その他の特長
【タブレット端末用 健康管理サービス】
・AndroidTM タブレット端末(専用モデル・別売)で、健康情報(体重・血圧などの測定結果の記録、体重記録、活動量や運動量、食事など)を記録・管理できる「健康管理サービス」も提供します。タブレット端末から「頭の健康ゲーム」を利用することもできます。
・健康情報やゲームの結果は、タブレット端末およびクラウド上で記録・管理。施設スタッフは、各利用者の各種情報や経時変化を「健康グラフ」や「健康レポート」としてブラウザから確認することができます。
* BIG PADでの本サービスのご利用には、「施設基本ライセンス」の契約が必須です。各施設でのご利用形態に合わせ、その他ライセンスの契約が必要です。
* 「個人管理ライセンス」および「健康管理ライセンス」は、ご利用人数に応じた契約が必要です。
●「頭の健康」「BIG PAD」は、シャープ株式会社の登録商標です。
●「シニアシフトUI」は、シャープ株式会社の商標です。
● Androidは、Google LLC の商標です。
本製品に関する情報は、以下のウェブサイトでもご覧いただけます。
■ お客様からのお問い合わせ
ビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部
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