ナイジェリア疾病予防センター診断能力強化計画

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ODA(The Project for Strengthening the Diagnostic Capacity of Nigeria Centre for Disease Control)

国名 ナイジェリア [協力地域地図]
贈与契約(G/A)締結 2019年4月
事業 無償資金協力
供与額 15.80億円
課題 保健医療

プロジェクトの紹介

ナイジェリアでの感染症による死亡件数は近隣国よりも多い現状があり、そのため同国では、2010年にナイジェリア疾病予防センター(NCDC)が設立され、検査室ネットワークの中心的役割を担っています。ただ、同国起源の新興感染症や隣国からの輸入感染症など、同国で頻繁に発生する高病原性病原体を安全に管理し検査することのできる、バイオセーフティが確保された封じ込め検察室がないため、迅速かつ確実な検査と感染症検知を阻害する要因となっています。この協力では、NCDCにバイオセーフティレベル3の封じ込め検査室およびバイオセーフティレベル2検査室などを設置することにより、感染症対応およびアウトブレイクの早期検知を実施するサーベイランス機能の体制強化を図り、同国の公衆衛生向上による社会の安定化および周辺国における感染症の予防、拡大防止に寄与します。

協力現場の様子

キャプション

  1. ナイジェリア疾病予防センター ガドゥワ地区国家標準検査室(NRL)既存棟。
  2. NRL既存棟ポリメラーゼ(PCR)室。PCRワークステーション、冷蔵庫。全館検査室は比較的広く、利用スペースには余裕がある。他方、換気、差圧・気流管理手洗器装備は不十分であり、感染防止、事故等緊急時の対策への配慮が不足している。
  3. PCR室。バイオセーフティ・キャビネット(クラスI)が稼働中である。メンテナンスおよび校正、検査認証は外部委託にて行っている。
  4. 修理待ちの故障機材も散見される。外部委託(ラゴスおよびアブジャの専門機材業者)によるメンテナンスが行われており、NRL内部の人材の維持管理への知識・技術不足が伺える。
  5. NRL既存棟 細菌検査室。バイオセーフティ・キャビネット、恒温水槽、インキュベーターなどの機材が設置されている。
  6. 検体保管室内のフリーザーについている温度記録計。記録データから停電時のフリーザーの停止が確認された。フリーザー内の冷凍・冷蔵不備が伺え保管物の品質・安全性が危惧される。非常用電源に接続されていないことが要因と考えられる。
  7. ラゴス市ヤバ地区にある中央公衆衛生研究所(CPHL)の正面玄関。検体、患者の受付をここ一カ所で行っている。
  8. CPHLウイルス学検査室内部。機械換気設備はなく窓開口による自然換気のみ。前室、手洗器の設置もない。
  9. CPHL焼却炉。行政による焼却灰、医療廃棄物の回収は行われておらず。構内で埋設処理している。
  10. CPHL非常用発電機および浄化槽群。NRL同様に2層式で場内浸透処理を行っている。

事業評価情報

評価結果

関連情報

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