「くずし字、いろいろ」を開発!

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オーロラ4Dプロジェクトがくずし字の教育コンテンツ

2018/04/27 国文学研究資料館 国立極地研究所

国文学研究資料館(館長:ロバート キャンベル)と国立極地研究所(所長:中村卓司)とが実施している異分野融合研究(典籍防災学)「典籍等の天文・気候情報に基づく減災研究の基盤整備」では、オーロラ4Dプロジェクトとして、市民の皆様に古典籍から天文の記録を読み解いてもらう取り組み「『古典』オーロラハンター」を進めてきました(※1)。

残された記録を読み解くことで、ユニークかつ新しい発見につながることはまだまだある!「「古典」オーロラハンター」等の活動を通じて、思いも寄らない研究成果が次々と出ています(※2)

このシチズンサイエンスの動きを止めたくない!そう考えた本プロジェクトでは、このたびくずし字を読むことにつなげる教育コンテンツを開発しました。ひらがなを入力すると、対応するくずし字が、くずし字データベースを参照して表示され、SNSで共有できるのです。JPEG画像にも変換出来るのでいろんな用途が考えられますね。くずし字は楽しんでこそのもの。ご活用いただき、すこしでもくずし字ファンになって、新しい発見を一緒にしましょう。

ツール名:「くずし字、いろいろ」(4月27日公開)

「くずし字、いろいろ」を開発!

使い方

・1回に変換できる文字数は25文字までです。
・できるだけひらがなで入力してください。
・変換できない文字もあります。変換できない場合は空白になります。

※1 市民参加型ワークショップ「古典」オーロラハンター

平成27年度から過去3回にわたって開催。国文学、歴史、天文に興味のある市民の方に大勢参加いただき、古典籍からオーロラ・彗星・隕石等の天文情報を探しました。このイベントでは翻刻されたテキストを主に使いましたが、くずし字が読めるようになれば、翻刻されていない古典籍からも直接探すことができるようになります。まだ誰も気が付いていない天文現象が見つかるかもしれません。

古典籍画像は、「新日本古典籍総合データベース」で自由に見ることができます。

ニューズレター「ふみ」第6号 P8~9に関連記事掲載

過去3回開催した「古典」オーロラハンター

※2 これまでに発表した主な研究成果

八王子隕石とされる隕石を初めて詳細に分析(平成29年12月28日)
江戸時代のオーロラ絵図と日記から明らかになった史上最大の磁気嵐(平成29年9月20日)
『明月記』と『宋史』の記述から、平安・鎌倉時代における連発巨大磁気嵐の発生パターンを解明(平成29年3月21日)

研究サポート

本研究は、「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画(歴史的典籍NW事業)」及び総研大学融合萌芽的共同研究事業「天変地異と人間社会の変遷:言葉の在り方と世界の在り方」の支援を受けて実施されています。

主な研究メンバー

片岡龍峰(国立極地研究所・准教授) ※研究代表者
山本和明(国文学研究資料館古典籍共同研究事業センター・特任教授)

お問い合わせ先

研究内容について
国立極地研究所 宙空圏研究グループ 准教授 片岡龍峰

報道について
国文学研究資料館 古典籍共同研究事業センター事務室 古典籍共同研究係

国立極地研究所 広報室

教育
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