心不全ワクチンの開発に期待~IGFBP7による心筋細胞代謝抑制メカニズムを解明~

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2024-07-12 東京大学

心不全ワクチンの開発に期待~IGFBP7による心筋細胞代謝抑制メカニズムを解明~

東京大学大学院医学系研究科 先端循環器医科学講座の加藤愛巳特任助教、野村征太郎特任准教授、小室一成特任教授、先端科学技術研究センター ゲノムサイエンス&メディシン分野の油谷浩幸シニアリサーチフェロー(東京大学名誉教授)らの研究グループは、心不全モデルマウスを用いて、世界で初めて心不全ワクチンの開発に成功しました。

本研究では、心臓血管内皮細胞が分泌するIGFBP7というタンパクが心筋細胞のミトコンドリア代謝を抑制し、心不全を引き起こしていることを明らかにしました。さらに、IGFBP7に対するワクチンを大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学寄附講座の中神啓徳寄附講座教授らと共同開発しマウスに投与したところ、心不全モデルマウスの心臓の機能が改善しました。これにより、ワクチンで心不全増悪因子の働きを抑制することで、心不全を治療するというこれまでにない新しい心不全治療法の可能性が示されました。

本研究成果は、日本時間7月12日に米国科学誌「Circulation」に掲載されました。

※詳細は添付ファイルをご覧下さい。

有機化学・薬学
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