「αβT細胞&B細胞除去ハプロ移植」の医師主導治験を開始~移植合併症の大幅な軽減に繋がる移植法の普及を目指して~

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2025-08-21 国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センターと東京大学医学部附属病院は、HLAが完全一致するドナーがいない患者を対象に「αβT細胞&B細胞除去ハプロ移植」の医師主導治験を開始しました。本手法は、HLAが半分一致するドナーの造血幹細胞からαβT細胞とB細胞を除去して移植するもので、欧州では小児を中心に広く行われています。従来のハプロ移植ではGVHD(移植片対宿主病)や生着不全のリスクが高く、これを防ぐために移植後大量のシクロホスファミド(PTCY)が用いられてきましたが、副作用や感染症リスクが問題でした。本治験では、GVHDや移植後リンパ増殖疾患(PTLD)の抑制、安全性や有効性を検証します。対象は、ファンコニ貧血などDNA修復障害のある患者、乳児期に移植が必要な重症複合型免疫不全症、あるいはPTCYの使用が困難な患者などです。日本で本手法が確立されれば、少子化によるドナー不足に対応し、移植合併症を大幅に軽減できる有力な治療法として普及が期待されます。

「αβT細胞&B細胞除去ハプロ移植」の医師主導治験を開始~移植合併症の大幅な軽減に繋がる移植法の普及を目指して~

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