2025-12-16 浙江大学(ZJU)
浙江大学農業・バイオテクノロジー学院の杜豪教授率いる研究チームは、自発的に発光する植物の開発に成功し、SFの世界で描かれてきた「光る植物」を現実に近づけた。研究では、ホタルや細菌ではなく、発光キノコの生物発光機構に着目し、4つの真菌由来酵素遺伝子を植物に導入した。植物に普遍的に存在するカフェ酸を基質とする閉鎖的代謝回路を構築することで、外部基質を必要とせず、成長を阻害しない持続的発光を実現した。さらに、チロシンからカフェ酸を合成する新経路の導入と、AIを用いた代謝経路解析により発光効率を大幅に向上させ、従来比20倍以上の明るさを達成した。本技術は、電力を使わない照明や都市景観、環境保全、さらには医学生物学研究への応用が期待されている。

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