野生マンドリルの移動パターンを解明~直接追跡法と自動撮影カメラ法を組み合わせて説得力のある結論を得る~

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2021-11-26 京都大学

野生動物の移動パターンを研究するには、いくつかの手法があります。しかし、どの手法にも長所と短所があり、確実で一般性の高い説得力のある結論を得るには複数手法の組み合わせが必要です。

本郷峻 アフリカ地域研究資料センター特定研究員は、中島啓裕 日本大学准教授、ガボン熱帯生態研究所 Etienne F. Akomo-Okoue氏、同 Fred L. Mindonga-Nguelet氏と協力して、ガボン共和国・ムカラバ国立公園に暮らすマンドリルの群れの移動速度変化について、伝統的な直接追跡法と新規手法の自動撮影カメラを組み合わせて調査しました。

その結果、(1)マンドリルの群れは日中、ほとんどずっと移動を続けるが、移動速度の日周変化パターンは季節によって変わること、(2)一方で夜間には、季節を問わず地面では活動しないことがわかりました。直接追跡と自動撮影カメラの両方で移動速度変化の季節性について同様の結果が得られ、この地域のマンドリルの移動パターンについて説得力のある結論を得ることができました。

本研究成果は、2021年11月25日に、国際学術誌「Journal of Mammalogy」にオンライン掲載されました。

野生マンドリルの移動パターンを解明~直接追跡法と自動撮影カメラ法を組み合わせて説得力のある結論を得る~

図:(上)熱帯雨林の中の旧伐採道を横切るマンドリルの大集団、(左下)調査アシスタントとマンドリルを探索中、(右下)森の中に配備された自動撮影カメラ

詳しい研究内容≫

研究者情報
研究者名:本郷峻

生物環境工学
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