ウイルスによって発症する白血病細胞の進化の過程の検出に成功 医療・健康

ウイルスによって発症する白血病細胞の進化の過程の検出に成功

ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)に感染した細胞が、どのように成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)細胞に進化したのかを追跡し、変異パターンの異なる不均一な感染細胞集団から、遺伝子異常によって特定の細胞が増悪する過程を詳細に示した。
世界の7億人以上の高血圧患者が未治療~1990年から高血圧患者数は12億8千万人に倍増~ 医療・健康

世界の7億人以上の高血圧患者が未治療~1990年から高血圧患者数は12億8千万人に倍増~

1990年から2019年までの200か国・地域における高血圧の薬物治療管理状況の長期推移を明らかにした。世界の30~79歳の高血圧患者数は1990年の6億5千万人から2019年の12億8千万人に倍増し、7億人以上が治療を受けていないと推定された。
転写因子KLF5が筋萎縮の発症に重要であることを発見 有機化学・薬学

転写因子KLF5が筋萎縮の発症に重要であることを発見

転写因子Krüppel-like factor5(KLF5)が筋萎縮を促進することを明らかにするとともに、KLF5の働きを抑えるAm80という薬剤を飲むことにより、筋萎縮の発症が防げる可能性を新たに発見した。
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全身性エリテマトーデス患者の腸内微生物叢の全体像が明らかに 医療・健康

全身性エリテマトーデス患者の腸内微生物叢の全体像が明らかに

腸内微生物叢由来のゲノム(メタゲノム)に対して次世代シーケンサーによるショットガンシーケンスを行い、微生物情報と全身性エリテマトーデスとの関連を網羅的に探索・同定した。
ケトン食で筋ジストロフィーモデルラットの病態を改善 有機化学・薬学

ケトン食で筋ジストロフィーモデルラットの病態を改善

中鎖トリグリセリドを含むケトン食を摂取させることにより、デュシェンヌ型筋ジストロフィーモデルラットの病態が改善することを発見した。
SARS-CoV-2 B.1.617系統(俗称「インド株」)のL452R変異とE484Q変異は 中和抗体感受性の低下において、相加的な抵抗性を示さない 医療・健康

SARS-CoV-2 B.1.617系統(俗称「インド株」)のL452R変異とE484Q変異は 中和抗体感受性の低下において、相加的な抵抗性を示さない

新型コロナウイルスの「インド株(B.1.617系統)」に存在するスパイクタンパク質の「L452R変異」および「E484Q変異」はそれぞれ中和抗体感受性を減弱させるが、両変異の組み合わせによる相乗的な効果はなく、相加的な抵抗性は示さないことを明らかにした。
ウマは信憑性がある情報を持つヒトの指差しを参照する~その認知能力と注意力との関連性~ 生物工学一般

ウマは信憑性がある情報を持つヒトの指差しを参照する~その認知能力と注意力との関連性~

ウマがヒトの「指差し」を社会的手がかりとして理解し、ヒトの知識状態に応じて指差しの信憑性を見分けられることを明らかにした。その能力には個体差があり、この違いは個体の注意力の高さに関連していることがわかった。
6型コラーゲンを補う細胞移植がウルリッヒ型先天性筋ジストロフィーモデルマウスの病態を改善する 細胞遺伝子工学

6型コラーゲンを補う細胞移植がウルリッヒ型先天性筋ジストロフィーモデルマウスの病態を改善する

ウルリッヒ型先天性筋ジストロフィー(UCMD)のモデルマウスに、細胞移植により6型コラーゲンタンパク質を補うことで、筋肉をより太く成熟させることに成功した。6型コラーゲン遺伝子の変異はウルリッヒ型先天性筋ジストロフィーの原因となる。
コロナ流行下のこどもの食事への影響に関する全国調査 医療・健康

コロナ流行下のこどもの食事への影響に関する全国調査

新型コロナウイルス感染症の流行が全国のこどもたちの食事に与えている影響、また影響がどのように家庭の経済背景により異なるのかを調べた。2020年4-5月の初めての緊急事態宣言中ではバランスが取れた食事を取れていない子どもが増加したこと、感染拡大後は保護者の食事準備への負担感が増えていること、そしてこれらの影響は特に世帯所得が低い家庭でより大きいことが分かった。
化学放射線療法の効果が低い食道がんにおけるゲノム進化の過程を解明 医療・健康

化学放射線療法の効果が低い食道がんにおけるゲノム進化の過程を解明

化学放射線療法の効果が低く再発しやすい難治性食道がんのゲノム異常の特徴や、再発に至るがんゲノムの進化の過程を明らかにした。
老化した細胞が炎症を引き起こすしくみを解明 ~非翻訳RNAが炎症関連遺伝子のスイッチをオンにする~ 医療・健康

老化した細胞が炎症を引き起こすしくみを解明 ~非翻訳RNAが炎症関連遺伝子のスイッチをオンにする~

老化した細胞では、正常な細胞には見られない非翻訳RNA(サテライトII RNA)が高発現し、炎症に関わる遺伝子のスイッチをオンにすることを発見した。大腸がん患者の組織では、がん細胞や周囲の細胞でサテライトII RNAの発現が高いことを見つけた。
二次元膜粘性の分子論的起源を解明~創薬及び生体膜などの機能制御への応用の可能性~ 有機化学・薬学

二次元膜粘性の分子論的起源を解明~創薬及び生体膜などの機能制御への応用の可能性~

脂質分子の尾部(疎水性の炭化水素鎖)の運動を中性子とX線分光法で観察することにより、モデル生体膜の粘度を測定する新しい方法を開発した。さらに、膜粘性の分子的起源は脂質分子が周辺の分子との相互作用によって受ける脂質分子間の摩擦であることが実証された。
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