東京大学医科学研究所

患者から分離された新型コロナウイルス・オミクロン/BA.2変異株の性状解明~オミクロン/BA.1変異株と同程度の病原性であることが明らかに~ 医療・健康

患者から分離された新型コロナウイルス・オミクロン/BA.2変異株の性状解明~オミクロン/BA.1変異株と同程度の病原性であることが明らかに~

2022-05-17 東京大学医科学研究所発表者河岡 義裕(東京大学医科学研究所 ウイルス感染部門 特任教授国立国際医療研究センター 国際ウイルス感染症研究センター長)鈴木 忠樹(国立感染症研究所 感染病理部 部長)発表のポイント 現在流行...
新型コロナウイルス変異株・ミュー株に対するmRNAワクチンの有効性 医療・健康

新型コロナウイルス変異株・ミュー株に対するmRNAワクチンの有効性

2022-05-18 東京大学医科学研究所発表のポイント 新型コロナウイルス変異株のミュー株は、オミクロン株が出現する前は、変異株の中で従来株から抗原性が最も変化した株であった。 mRNAワクチン(ファイザー社もしくはモデルナ社)被接種者あ...
ラット多能性幹細胞から精子・卵子の元になる細胞を作ることに成功 細胞遺伝子工学

ラット多能性幹細胞から精子・卵子の元になる細胞を作ることに成功

畜産業や医学研究への実用化に一歩前進2022-04-08 東京大学医科学研究所発表のポイント ラット多能性幹細胞(注 1)から試験管内で精子・卵子の元になる始原生殖細胞を作ることに成功した。 試験管内で作った始原生殖細胞(注 2)は、精子の...
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がん耐性齧歯類ハダカデバネズミの化学発がん物質への強い発がん耐性を証明 生物工学一般

がん耐性齧歯類ハダカデバネズミの化学発がん物質への強い発がん耐性を証明

炎症抑制を介したがん耐性機構の一端を解明2022-03-31 熊本大学,東京大学医科学研究所,広島大学,岩手医科大学,日本医療研究開発機構ポイント がん化しにくい齧歯類ハダカデバネズミは、発がん性物質による強い発がん誘導を行っても全くがん化...
テロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)が癌細胞の増殖能や悪性度、分化、および予後不良マーカーであることを発見 有機化学・薬学

テロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)が癌細胞の増殖能や悪性度、分化、および予後不良マーカーであることを発見

2022-03-23 国立がん研究センター,香川大学,金沢大学,滋賀医科大学,東京大学医科学研究所,神奈川県立がんセンター,東北大学,日本医療研究開発機構ポイント リン酸化による修飾を受けたテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)注1を認識する...
新型コロナウイルス変異株・オミクロン株BA.2系統に対する治療薬の効果を検証 有機化学・薬学

新型コロナウイルス変異株・オミクロン株BA.2系統に対する治療薬の効果を検証

2022-03-10 東京大学医科学研究所発表のポイント 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬が、オミクロン株BA.2系統(注1)の培養細胞における感染や増殖を阻害するかどうかを解析した。 抗体薬(注2)のカシリビマブ・イム...
SARS-CoV-2オミクロン株は、ウイルスの病原性を弱め、ヒト集団での増殖力を高めるよう進化した 医療・健康

SARS-CoV-2オミクロン株は、ウイルスの病原性を弱め、ヒト集団での増殖力を高めるよう進化した

新型コロナウイルスの「オミクロン株(B.1.1.529, BA系統)」が、従来株に比べて病原性が低いことを明らかにしました。オミクロン株のスパイクタンパク質の細胞融合活性は、従来株やデルタ株に比べて顕著に低いことを明らかにしました。数理モデリング解析により、オミクロン株のヒト集団内における増殖速度は、デルタ株に比べて2~5倍高いことを明らかにしました。
SARS-CoV-2オミクロン株による中和抗体回避と感染指向性の変化 医療・健康

SARS-CoV-2オミクロン株による中和抗体回避と感染指向性の変化

新型コロナウイルスの「オミクロン株(B.1.1.529, BA系統)」が、デルタ株と比較して、治療用抗体製剤やワクチンの2回接種によって誘導された中和抗体に対して抵抗性があることを明らかにしました。3回目のワクチン接種(ブースター接種)によりオミクロン株に対しても有効な中和抗体を誘導できること、治療薬として用いられている抗ウイルス薬がオミクロン株に対しても高い効果を示すことを明らかにしました。
パンデミック初期のSARS-CoV-2株感染によって誘導された免疫は、 長期にわたって維持され、デルタ株による再感染を防御する 有機化学・薬学

パンデミック初期のSARS-CoV-2株感染によって誘導された免疫は、 長期にわたって維持され、デルタ株による再感染を防御する

mRNAワクチンの被接種者血清のデルタ株に対する中和活性は、従来株に対する活性よりも低かった。従来株の感染から回復し、長期間経過したハムスターは、デルタ株の再感染に対しても従来株に対してと同等の抵抗性を示すことが明らかとなった。また、このハムスターにデルタ株を再感染させたところ、同個体から別の個体へのウイルス飛沫伝播は認められなかった。従来株の感染によって誘導された免疫は、長期にわたり記憶され、変異株に対する感染防御に寄与することが明らかとなった。
成熟膵島細胞を増やすことに成功 ~糖尿病の根治に向け、新たな再生治療法の可能性を発表~ 医療・健康

成熟膵島細胞を増やすことに成功 ~糖尿病の根治に向け、新たな再生治療法の可能性を発表~

成熟した膵島細胞は自己複製能を持たず、その機能低下が糖尿病の原因となっています。出生前後に増殖する膵島細胞でMYCL遺伝子が発現し、MYCLを働かせると成熟した膵島β細胞に活発な自己増殖が誘発できることを 見出しました。体内でMYCLを発現誘導する、あるいはMYCLにより試験管内で増幅させた膵島細胞を移植することで、モデルマウスの糖尿病を治療できることを示しました。
新型コロナウイルス変異株・オミクロン株に対する治療薬の効果を検証 有機化学・薬学

新型コロナウイルス変異株・オミクロン株に対する治療薬の効果を検証

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬が、オミクロン株の培養細胞における感染や増殖を阻害するかどうかを解析した。抗体薬のチキサゲビマブ・シルガビマブとソトロビマブは、オミクロン株の感染を阻害することが示された。抗ウイルス薬のレムデシビル、モルヌピラビルは、オミクロン株の増殖を抑制することが示された。
動物モデルを用いた新型コロナウイルス・オミクロン変異株の性状解明 医療・健康

動物モデルを用いた新型コロナウイルス・オミクロン変異株の性状解明

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の動物モデル(マウス、ハムスター)を用いて、オミクロン株の増殖能と病原性を調べた。オミクロン株は、動物モデルでの肺における増殖能が従来株よりも低いことが示唆された。オミクロン株を感染させた動物では、体重減少と呼吸器症状の悪化がみられないなど、その病原性は従来株よりも低いことが示唆された。
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