京都大学

生物化学工学

動く分子と動かない分子が協調して、安定した位置情報を素早く作り出す

細胞が自らの位置を正しく認識するためには、細胞同士がコミュニケーションを取る必要があり、ある種の蛋白質を分泌して、細胞外での濃度の違いにより位置の情報を決めている。分泌性の蛋白質の分布に適用できるシンプルな数理モデルを構築し、挙動を体系的に理解する枠組みを提案した。
医療・健康

細胞の老化が阻害されてがんが発生する仕組みをハエで解明

ショウジョウバエを用いてがんの発生メカニズムを解析する中で、ある特定の「マイクロRNA」が細胞老化を阻害し、がん化を促すことを発見した。
医療・健康

効果的な健康改善プランを提案するAIを開発~個別化医療における健康介入への活用に期待~

機械学習と階層ベイズモデリングを組み合わせることで、個人の健診データに基づき、個人個人に最適で効果的な健康改善プランを提案するAIの開発に成功した。
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有機化学・薬学

生体分子の動きを効率的に捉えるシミュレーション技術を開発

病気の原因タンパク質と医薬品の結合過程を、汎用コンピュータでも高速にシミュレーションできる新たな計算技術の開発に成功した。
医療・健康

ビフィズス菌がラクチュロースを利用する仕組みを解明~ビフィズス菌の増殖作用の予測への活用も~

ビフィズス菌の持っている基質結合タンパク質LT-SBPがラクチュロースの利用に関与していることを特定した。
医療・健康

日本人は幼少期から話者の目を見ることを発見~口を選好する英語圏との文化・言語差~

日本の乳幼児の視線計測をおこない、「日本人は話者の目を見て、英語母語者は口を見る」という大人で報告されていた文化・言語差が幼少期から存在することを見出した。
医療・健康

運動は抗ウイルス免疫を正負に変動させることを発見~ウイルスに打ち勝つ効果的な運動タイミング~

マラソンなどの長時間の激しい運動が、血中の免疫細胞動態を変化させ、抗ウイルス免疫の増強にも減弱にも作用しうることを、動物モデルを使った実験で突き止めた。
生物化学工学

植物の表皮細胞に存在する機能未知の小さな葉緑体の存在意義を解明

表皮葉緑体は免疫因子を搭載して細胞内を移動し病原菌の侵入阻止に関与する、植物の表皮細胞に存在する機能の存在意義を解明した。
医療・健康

腸呼吸の応用により、呼吸不全の治療に成功~腸換気技術を用いた新たな呼吸管理法の開発へ光~

腸に酸素を供給するというアプローチにより、全身の酸素化を可能とする腸換気(EVA)法を開発し、呼吸不全モデル動物の生命予後を改善できることを明らかにした。
医療・健康

新型コロナウイルス変異株を無力化する中和抗体を10日間で作成する技術を国内で初めて開発

複数種類の新型コロナウイルス変異株に結合してウイルスを無力化する完全ヒト抗体を10日間で人工的に作り出す技術を新たに開発した。
細胞遺伝子工学

受精卵の発生に重要な因子を発見~ヒストンのアルギニンジメチル化が重要~

マウス受精卵を用いた研究により胚発生に重要な因子を発見した。リプログラミングに関与する候補因子の中から、ごく初期の胚において未だ機能が明らかになっていないアルギニンメチル基転移酵素PRMT5とPRMT7に注目し、これらの酵素によってヒストンタンパク質(H3)の2番目のアルギニンに付加された対称性ジメチル化修飾(H3R2me2s)が、胚発生に必須とされるゲノムの活性化に重要な働きをすることがわかった。
生物化学工学

葉緑体核様体をコンパクトに折りたたむ「DNAクリップ」の発見

緑藻クラミドモナスの葉緑体核様体の解析から、葉緑体DNAを折りたたむタンパク質「DNAクリップ」を発見した。
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