国立成育医療研究センター

アトピー性皮膚炎の尿中バイオマーカーの発見 医療・健康

アトピー性皮膚炎の尿中バイオマーカーの発見

アトピー性皮膚炎のモデルマウスの尿には、脂質の代謝産物である13,14-dihydro-15-keto-tetranor-PGF1αや13,14-dihydro-15-keto-tetranor-PGE2、13,14-dihydro-15-keto PGJ2が排泄されており、この濃度は症状の悪化に伴って増加した。このモデルマウスの皮膚を観察し、炎症を起こした皮膚の細胞(ケラチノサイト)が、これらの脂質の産生元になっていることが分かった。アトピー性皮膚炎患者さんの尿中にも、上記の脂質が多く排泄されていることが分かった。
新しい検査法を発見 食物アレルギーの診断、経口免疫療法の効果判定に有用 医療・健康

新しい検査法を発見 食物アレルギーの診断、経口免疫療法の効果判定に有用

食物アレルギーの検査や治療効果に有用な新しい侵襲(研究対象者の身体に負担が生じること)のない検査法(尿中のPGDM:プロスタグランジンD2の代謝物測定)の臨床研究を行った。
コロナ流行下のこどもの食事への影響に関する全国調査 医療・健康

コロナ流行下のこどもの食事への影響に関する全国調査

新型コロナウイルス感染症の流行が全国のこどもたちの食事に与えている影響、また影響がどのように家庭の経済背景により異なるのかを調べた。2020年4-5月の初めての緊急事態宣言中ではバランスが取れた食事を取れていない子どもが増加したこと、感染拡大後は保護者の食事準備への負担感が増えていること、そしてこれらの影響は特に世帯所得が低い家庭でより大きいことが分かった。
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乳児期の川崎病発症に関するばく露要因について―エコチル調査 医療・健康

乳児期の川崎病発症に関するばく露要因について―エコチル調査

エコチル調査の約10万組の母子のデータを用い、エコチル調査に登録された妊婦から生まれた子どもの生後12か月までの川崎病発症について解析した。妊娠中期から後期の葉酸サプリメント摂取が川崎病の発症リスクを減らし、逆に母親の甲状腺疾患の既往歴や、参加児の兄弟・姉妹の存在が発症リスクを増やす可能性があることが明らかになった。
好酸球性消化管疾患における症状の現れ方の大規模調査を実施 好酸球性胃腸炎では、5歳~17歳の小児期発症において「持続型」が75% 医療・健康

好酸球性消化管疾患における症状の現れ方の大規模調査を実施 好酸球性胃腸炎では、5歳~17歳の小児期発症において「持続型」が75%

厚労省指定難病である好酸球性消化管疾患において、症状がどのように現れるのか(自然歴)を調べる大規模調査を行った。
胎児治療を行った先天性横隔膜ヘルニアの胎児の生存率が向上 医療・健康

胎児治療を行った先天性横隔膜ヘルニアの胎児の生存率が向上

先天性横隔膜ヘルニアに対する胎児鏡下気管閉塞術の有効性を評価する研究を行い、国際ランダム化比較試験(TOTAL trial)において、胎児鏡下気管閉塞術が先天性横隔膜ヘルニアの胎児の生存率を有意に改善させることを証明した。
多発性硬化症の治療における新たな標的候補を発見~米国学会誌が注目~ 医療・健康

多発性硬化症の治療における新たな標的候補を発見~米国学会誌が注目~

タンパク質の一種であるRnd2が脳に発現し、白質のミエリン構造の形成・維持において重要な役割を果たすことを明らかにした。Rnd2が、多発性硬化症の治療における新たな標的分子であることを示した。
粘液栓の形成メカニズムに好酸球の”特殊な細胞死”が関係 医療・健康

粘液栓の形成メカニズムに好酸球の”特殊な細胞死”が関係

インフルエンザ関連の「鋳型気管支炎」における粘液栓(粘り気が非常に強く濃い痰)の形成メカニズムを明らかにした。
体外受精などの高度不妊治療を受ける女性の約半数が 治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状あり 医療・健康

体外受精などの高度不妊治療を受ける女性の約半数が 治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状あり

体外受精などの高度不妊治療を受ける女性約500名を対象とした疫学調査のデータを用いて、治療開始初期(主にこれから治療を開始する方、採卵2回までの方)の調査参加者のメンタルヘルスやQuality of life(QOL:生活の質)の状況を分析した。
自身の出生体重と妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病リスクとの関連について 医療・健康

自身の出生体重と妊娠高血圧症候群および妊娠糖尿病リスクとの関連について

妊娠を経験した日本人女性約4万6千人を対象に、自身の出生体重と、妊娠期における妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病との関連を調査した。自身の出生体重が3000g未満の女性では、妊娠高血圧症候群のリスクが高いことが認められた。
妊婦禁忌とされた吐き気止めの「胎児リスク」認められず 医療・健康

妊婦禁忌とされた吐き気止めの「胎児リスク」認められず

吐き気止め薬であるドンペリドンは動物実験で催奇形性が示されたことから、長年にわたって妊婦禁忌の薬剤とされてきた。しかし、本研究によって「胎児へのリスク」は認められませんでした。ドンペリドンとコントロール薬、それぞれを服用した際の奇形発生率は、2.9%と1.7%となり、有意な差は見られません。
世界で初めて開発された「酢酸亜鉛顆粒剤」の薬事承認を取得 医療・健康

世界で初めて開発された「酢酸亜鉛顆粒剤」の薬事承認を取得

小児低亜鉛血症患者に対し治療薬の適切な用量が設定可能に2021-02-16 国立成育医療研究センター国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)消化器科の新井勝大診療部長らは、同臨床研究センターの研究支援のもと、...
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