東京大学

医療・健康

ウイルスによって発症する白血病細胞の進化の過程の検出に成功

ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)に感染した細胞が、どのように成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)細胞に進化したのかを追跡し、変異パターンの異なる不均一な感染細胞集団から、遺伝子異常によって特定の細胞が増悪する過程を詳細に示した。
有機化学・薬学

ケトン食で筋ジストロフィーモデルラットの病態を改善

中鎖トリグリセリドを含むケトン食を摂取させることにより、デュシェンヌ型筋ジストロフィーモデルラットの病態が改善することを発見した。
細胞遺伝子工学

がん細胞を経由するiPS細胞の新しい樹立経路の発見

マウス生体内で細胞初期化(iPS細胞化)を誘導すると、胚細胞腫瘍に類似したがんが誘導された。形成されたがん細胞から正常細胞に変化できるiPS細胞が樹立可能であり、がん細胞を経由するiPS細胞の新しい樹立経路を明らかにした。
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生物化学工学

植物の再生と防御のスイッチ~転写因子WINDは道管再形成や自然免疫も制御する~

転写因子WINDが傷口のカルス化だけでなく、道管の再形成や病原菌への抵抗性獲得に重要な働きをしていることを発見した。
有機化学・薬学

上気道常在菌が経鼻ワクチンの効果に与える影響を解析

マウスの上気道常在菌を抗生物質で死滅させるとインフルエンザウイルス感染後に誘導されるウイルス特異的な抗体応答が増加することを見出した。
医療・健康

卵巣の加齢性変化を制御する遺伝因子~妊孕性温存のための治療応用に期待~

40歳から60歳の間に自然閉経した約20万人のヨーロッパ人女性対象にゲノムワイド関連解析(GWAS)を行い、卵巣の加齢性変化に関わる290の疾患感受性領域(遺伝子座)を同定した。
医療・健康

日本人の鼠径ヘルニア(脱腸)に関わる遺伝子座を同定

日本人の「鼠径ヘルニア」を対象にした大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS)、および他人種集団とのメタ解析を行い、鼠径ヘルニアの病態に関わる重要な疾患感受性領域(遺伝子座)を同定した。
医療・健康

網膜層厚を用いた緑内障視野予測のための新機械学習技術を開発

機械学習技術を用いて緑内障視野予測のための新しい手法を開発し、世界最高レベルの予測精度を達成。視野感度と網膜層厚の異種の時系列データを利用する「マルチタスク潜在空間統合学習」を開発。
細胞遺伝子工学

ヒト多能性幹細胞から手足の元である肢芽間葉系細胞の誘導・拡大培養に成功

ヒト多能性幹細胞から肢芽間葉系細胞を誘導・拡大培養する技術を開発し、肢芽間葉系細胞の軟骨細胞分化能を事前に評価するための表面抗原の同定に成功した。
生物化学工学

植物の葉器官のサイズ制御の長年の謎を証明

モデル植物シロイヌナズナのfugu5変異体を用いて、補償的細胞肥大がどのように起こるのかを、分子遺伝学的解析を駆使し明らかにした。fugu5で見られる補償的細胞肥大には、IBAから合成される植物ホルモンであるオーキシンが重要であり、そこでつくられたオーキシンの細胞内シグナル伝達によって細胞サイズの著しい増大が引き起こされていることを見出した。
有機化学・薬学

メラトニン受容体のシグナル伝達複合体の構造を解明

睡眠薬ラメルテオンとGiタンパク質三量体が結合したメラトニン受容体MT1のシグナル伝達複合体の立体構造を解明することに成功した。受容体の活性化に重要なラメルテオンとの相互作用を特定した。さらに、他のシグナル伝達複合体との構造比較から、Gタンパク質の共役選択性を特徴づける受容体の細胞内側の空間的な特徴を見出した。
生物化学工学

病原性寄生虫ジアルジアのゲノムDNA折りたたみの基盤構造を解明

病原性寄生虫であるジアルジアのDNA折りたたみの基盤構造を解明し、他の生物種とは異なる特徴的な部分構造を持つことを明らかにした。
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