細胞遺伝子工学 マイクロRNAにおける2種類の化学修飾の直接同時検出に成功 1分子量子シークエンサーを用いて、転移性大腸がんなどの難治性消化器がんのマーカーであるマイクロRNAで2種類の化学修飾を直接同時検出することに成功した。 2021-09-30 細胞遺伝子工学
生物化学工学 光合成を人為的に制御できるか 脂肪酸によって光合成活性が変化する仕組みを解明 微細藻類や植物の光合成活性を阻害してしまう物質として、微細藻類自体が産生する脂肪酸に含まれる多価不飽和脂肪酸が知られており、その阻害作用の分子メカニズムを解明した。遊離した多価不飽和脂肪酸が、光合成の場であるチラコイド膜にある主要なリン脂質であるホスファチジルグリセロールに特異的に取り込まれることで、光合成装置を不安定化して失活させることを明らかにした。 2021-09-29 生物化学工学
医療・健康 非接触型センサーを用いた手指動作解析で頚髄症をスクリーニング 頚髄症の悪化に伴って手指の動きが悪くなることに着目し、その特徴を解析した。非接触型センサーを使って手指の動作データを記録して、機械学習により、疾患の有無を推定するプログラムを作成した。計1分程度の簡単な手指の運動をするだけで、専門医による既存の身体診察と同等以上の精度で頚髄症の可能性を検査できる。 2021-09-27 医療・健康
有機化学・薬学 シングルセルマルチオミクスデータから 有用な知見を抽出する人工知能技術を開発 ディープラーニングの一種である深層生成モデルを用いて、シングルセルマルチオミクスデータにおける複数モダリティの情報を圧縮・統合する人工知能技術scMMを開発した。シングルセルマルチオミクスデータのモダリティ間の関係性を自動で学習し、モダリティをまたいだ情報の変換による欠損モダリティの補完に成功した。 2021-09-16 有機化学・薬学
有機化学・薬学 細胞外小胞の新しい捕捉方法を開発~ナノワイヤによって捕捉する細胞外小胞を、がん診断の新しい指標へ~ 細胞外小胞(EV)の新しい捕捉方法を開発し、当該方法で捕捉するEVのmiRNA(マイクロRNA)や膜たんぱく質の発現量が、がん診断の新しい指標として利用可能であることを発見した。 2021-09-16 有機化学・薬学
生物工学一般 細胞用電動ナノ注射器「電気浸透流ナノポンプ」を開発 ~細胞治療に向けた新たな細胞内物質導入機器~ 導電性高分子で被覆された金属製ナノチューブシートを開発し、電気をかけることで電気浸透流が発生し、細胞膜を通過する物質の輸送速度を促進させることを発見した。この電気浸透流現象を利用することで、安全かつ効率良く細胞内に物質を導入できることを確認した。 2021-09-10 生物工学一般
医療・健康 老化した細胞が炎症を引き起こすしくみを解明 ~非翻訳RNAが炎症関連遺伝子のスイッチをオンにする~ 老化した細胞では、正常な細胞には見られない非翻訳RNA(サテライトII RNA)が高発現し、炎症に関わる遺伝子のスイッチをオンにすることを発見した。大腸がん患者の組織では、がん細胞や周囲の細胞でサテライトII RNAの発現が高いことを見つけた。 2021-08-24 医療・健康
医療・健康 網膜層厚を用いた緑内障視野予測のための新機械学習技術を開発 機械学習技術を用いて緑内障視野予測のための新しい手法を開発し、世界最高レベルの予測精度を達成。視野感度と網膜層厚の異種の時系列データを利用する「マルチタスク潜在空間統合学習」を開発。 2021-08-16 医療・健康
生物化学工学 病原性寄生虫ジアルジアのゲノムDNA折りたたみの基盤構造を解明 病原性寄生虫であるジアルジアのDNA折りたたみの基盤構造を解明し、他の生物種とは異なる特徴的な部分構造を持つことを明らかにした。 2021-08-06 生物化学工学
生物工学一般 人工知能(深層学習)により細胞内の特定たんぱく質の局在推定に成功 細胞の画像をもとに特定のたんぱく質が細胞内に局在している様子を調べる方法として、目的の2つのたんぱく質間に十分に機能的な相関関係がある場合、深層学習を用いることで、一方のたんぱく質からもう一方のたんぱく質の局在状況が予測できることを初めて明らかにした。 2021-08-05 生物工学一般
医療・健康 脳内における価値判断:抽象化思考を生み出すための鍵 ~柔軟な新世代人工知能開発への期待~ 人間が未知の新しい規則を学習する時にどのように抽象化思考をしているのかを検証し、その脳活動をfMRIで測定した。 2021-08-03 医療・健康
細胞遺伝子工学 細胞シグナルを精密に制御する、スマートな人工細胞増殖因子の開発に成功 組織の再生や保護、幹細胞の増殖や分化などに関与する「細胞増殖因子」の機能に着目し、その生理活性を任意の強度で再現する合成化合物の開発に成功した。機能を持つ「スマートな人工細胞増殖因子」を、生体成分であるデオキシリボ核酸(DNA)に基づいて合理的に設計可能であることを初めて報告した。 2021-08-02 細胞遺伝子工学