血管周囲の脂肪組織が過剰な血管炎症を抑えていることを発見~動脈硬化性疾患の新規治療標的として期待~

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2022-09-07 東京大学医学部附属病院

動脈硬化は、高血圧をはじめ心筋梗塞や脳卒中など多くの病気(動脈硬化性疾患)の原因になっています。この度、東京大学医学部附属病院循環器内科の安達裕助特任研究員、上田和孝助教、小室一成教授、糖尿病・代謝内科の山内敏正教授、病理部の牛久哲男教授らの研究グループは、動脈血管が傷つくと、血管の外側にある血管周囲脂肪組織に褐色化という特徴的な変化が起きることを発見しました。そして褐色化した血管周囲脂肪組織は、抗炎症物質(ニューレグリン4)を分泌して、血管傷害後に起こる炎症が過剰になりすぎないように適切にコントロールしていることが分かりました。今回の研究結果により、血管周囲脂肪組織の機能をターゲットにした動脈硬化性疾患の新しい治療法の開発につながることが期待されます。

本研究成果は9月7日に英国科学雑誌Nature Communicationsのオンライン版に掲載されました。本研究は日本医療研究開発機構(AMED)ゲノム医療実現推進プラットフォーム事業「マルチオミックス連関による循環器疾患における次世代型精密医療の実現(研究代表者:小室一成)」、日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究B「血管の組織修復における細胞間相互作用の解明(21H02908、研究代表者:上田和孝)」、日本学術振興会科学研究費助成事業 若手研究「血管周囲組織のストレス応答機構に着目した動脈硬化進展機序の解明(22K16097、研究代表者:安達裕助)」等の支援により実施されました。

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