香醋に含まれる化合物が、糖鎖生合成を介した病気対策に

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2023-04-20 国立遺伝学研究所,岡山大学,神戸大学

学術研究院ヘルスシステム統合科学学域佐藤あやの准教授の研究室(岡山大学オルガネラシステム工学研究室)は、体を構成し、生命の最小単位である細胞、その中にある細胞小器官(オルガネラ)やオルガネラの一つで糖鎖生合成に関わるゴルジ体の研究をしているグループです。また、共同研究者の神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の辻野義雄教授の研究室では、コスメトロジー(化粧品学)の研究を、国立遺伝学研究所大量遺伝情報研究室の坂本美佳 特任研究員はゲノム解析の研究をしています。今回の共同研究では、さまざまな病気の原因となる酸化ストレスを解消する薬となり得る黒酢由来の化合物に、糖鎖の生合成を変化させる効能があることを見出しました。

本研究成果は、2023年2月13日、PLOS ONE に掲載されました。今後、この発見を病状判断などのマーカーとして活かすことができるかどうかを検討していきたいと考えています。

本研究は、科研費の支援を受けて実施しました(21H05028, 22K06128)

本研究には遺伝研スーパーコンピュータを利用しました。

香醋に含まれる化合物が、糖鎖生合成を介した病気対策に

図: 5H4PB処理をした後のヒトケラチノサイト細胞株の遺伝子発現の変化
Source: Yuki M. Kyunai et al., PLOS ONE (2023) 18, e0281516


Figure1

Fucosyltransferase 8 (FUT8) and core fucose expression in oxidative stress response
Yuki M. Kyunai, Mika Sakamoto, Mayuko Koreishi, Yoshio Tsujino, Ayano Satoh
PLOS ONE (2023) 18, e0281516 DOI:10.1371/journal.pone.0281516

詳しい資料は≫

有機化学・薬学
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