2025-11-06 カロリンスカ研究所(KI)
Karolinska Institutet の ATMP Center(先端治療医薬品センター) は、難治性がんに対する革新的治療の開発で大きな成果を挙げたと発表した。今回の成功は、RNA編集技術と免疫細胞療法を組み合わせた “編集型細胞治療” によるもので、従来治療が効かない進行がん患者に有望な反応が確認された。ATMP Center は、院内の研究成果を迅速に臨床へ橋渡しする体制を整備しており、本プロジェクトでは腫瘍特異的T細胞を遺伝子改変し、腫瘍微小環境での抑制を回避しながら高い殺腫瘍活性を示すよう設計した。治療は安全性プロトコルを満たし、初期の患者群で腫瘍縮小および免疫応答の活性化が認められた。研究者らは、この成果が スウェーデン発の次世代がん細胞治療開発を加速する転機となる と強調しており、今後は大規模臨床試験と国際共同研究の展開が予定されている。

Illustration of CAR T-cell therapy targeting cancer cells in diffuse large B-cell lymphoma – an advanced immunotherapy that uses the body’s own modified T cells. Illustration: Getty Images
<関連情報>


