リグニンから基礎化学品を合成するプロセスをシミュレーション

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2019/01/15 産業技術総合研究所

バイオマス由来のゴム原料の新規開発に期待

ポイント

  • 製紙工程で副生するリグニンを含む液体(黒液)の基礎化学品への有望な変換ルートを選定
  • ゴムの主原料となる1,3-ブタジエンの経済的な合成プロセスをシミュレーション
  • バイオマス由来のC4化学品開発に貢献

概要

国立研究開発法人 【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)機能化学研究部門【研究部門長 北本 大】バイオベース材料化学グループ 花岡 寿明 主任研究員、藤本 真司 主任研究員は、製紙工程で副生するリグニンを含む液体(黒液)から1,3-ブタジエン(1,3-BD)を合成する経済性の見込めるプロセスを考案した。

ナフサ由来のエチレンの減産に伴い、副生物である1,3-BDは供給量の低下が懸念されている。一方、地球温暖化防止の観点から、石油からバイオマスへの原料転換が求められており、バイオマスからの1,3-BDの合成プロセスが望まれている。今回、製紙工程で副生するリグニンに着目し、ガス化を経由して、1,3-BDを効率的に合成するプロセスを複数シミュレーションした。その結果、ジメチルエーテル(DME)を経由するルートが最も収率が高く、1,3-BDの流通価格が一定以上になった場合、高い利益が見込めることもわかった。

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