カイコのひみつ

ad
ad

2020-08-27 農研機構

カイコ (蚕)についてどれくらい知っていますか? その存在は知っていても、「シルクのもととなる繭を作るイモムシ」「桑の葉を食べる」ということくらいしか知らないという人も多いでしょう。ところがカイコは、実はすごい虫なのです! ここではカイコの不思議な生態と、世界で注目される日本の最新シルクについて紹介します。

人が世話をしないと生きていけない虫

カイコは野生のガ(蛾)を人間が飼い慣らし、数千年かけて家畜化したものです。より良い生糸を多く効率的にとることを目的に、品種改良を重ねてきました。カイコの幼虫はほとんど移動せず、成虫は羽があるのに飛べません。カイコは人が世話をしないと生きてはいけないのです。

細い糸に黄色い繭カイコの特徴いろいろ

糸の量の多い大きな繭や黄色い繭、細い糸のとれる繭を作るもの、病気に強いものなど、さまざまな特徴を持つカイコがいます。養蚕農家で飼育されるカイコのほかに、研究所や大学に遺伝資源として保存されているものを含めると、現在の日本には約 600種のカイコがいます。

すべては繭を作るためカイコの一生とは

ではカイコはどのように育ち、シルクの原料となる繭を生み出すのでしょうか? 上図のとおり、卵からかえったカイコの幼虫は、4回の脱皮を行います。幼虫の期間は桑の葉をよく食べ、25日ほどで体重は1万倍にも成長。5齢にまで成長したカイコは糸(繭けんし糸)を吐き、自らを包む繭を作ります。この繭が出荷され、生糸に加工されるのです。 繁殖用のカイコは繭の中でさなぎになり、2週間ほどで羽化。まもなく交尾し、500個ほどの卵を産みます。成虫は食べたりせず、ほとんど移動することもなく、1週間ほどで短い一生を終えるのです。

タイトルとURLをコピーしました