2022-02-05 愛媛大学
概要
このたび、愛媛大学大学院理工学研究科・理学部理学科地学コース(地質古生物分野:鍔本・楠橋・岡本・堀)の研究グループは、愛媛県道後姫塚の白亜紀の地層(約7400万年前の和泉層群基底部分)から爬虫類遊離歯化石を発見し、首長竜歯化石 (エラスモサウルス科)の可能性が高い事を確認しました。この研究は、愛媛大学理学部学生が現地で発見した化石を、首長竜化石専門家(佐藤:東京学芸大学)と共に検討した成果です。本発見は、愛媛県初の首長竜化石の発見を示唆するもので、白亜紀当時の海棲爬虫類の研究の発展に貢献する事が期待されます。また同時に道後化石産地の学術的重要性を示すものでもあり、関係機関・企業と連携しながら、今後の保全や次世代教育活動へとつなげていく予定です。
なお、本研究の成果は、令和4年2月5日(土)遠隔開催の「日本古生物学会第171回例会」で発見者である理学部の学生が筆頭で発表を予定しています。
掲載誌
日本古生物学会 第171回例会 予稿集
学会プログラム
http://www.palaeo-soc-japan.jp/events/PSJ_Nagoya_program_2022.pdf
題名
“愛媛県道後姫塚から産出した脊椎動物歯化石”の検討
(A study of vertebrate teeth from the Izumi Group, Himezuka in Dogo, Ehime Prefecture, Japan)
講演
令和4年2月5日(土)午後 発表番号 A14
著者
佐賀 昇吾(愛大・理)・堀 利栄・岡本 隆・鍔本 武久・
楠橋 直(愛大院・理工)・佐藤 たまき(東京学芸大)・
向井 一勝(愛大・理)・朝永 悠斗・脇山 涼輔(愛大院・理工)
(Shogo Saga, Rie S. Hori, Takashi Okamoto, Takehisa Tsubamoto,
Nao Kusuhashi (Ehime Univ.), Tamaki Sato (Tokyo Gakugei Univ.),
Kazumasa Mukai, Yuto Tomonaga, Ryosuke Wakiyama (Ehime Univ.)
責任者
鍔本 武久(愛媛大学)(Takehisa TSUBAMOTO・Ehime University)
お問い合わせ
愛媛大学大学院理工学研究科/愛媛大学理学部理学科地学コース 教授 堀 利栄
愛媛大学大学院理工学研究科/愛媛大学理学部理学科地学コース 教授 鍔本 武久