関節リウマチの病態を網羅的に制御する分子を発見~新規治療標的および診断マーカーの開発に貢献~

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2022-04-27 愛媛大学

研究の概要

愛媛大学の佐伯法学講師(学術支援センター医科学研究支援部門、プロテオサイエンスセンター病態生理解析部門兼任)、今井祐記教授(プロテオサイエンスセンター病態生理解析部門)、星薬科大学の五十嵐勝秀教授(生命機能創成科学研究室)らの研究グループは、関節リウマチの滑膜で発現が上昇し、様々な病態を網羅的に抑制するエピジェネティック制御分子UHRF1を同定しました。臨床サンプルを解析するとUHRF1の発現が低い患者が一定数存在し、UHRF1発現レベルと疾患活動性に負の相関が認められました。また、UHRF1の発現を維持する薬剤の投与で関節炎病態が改善することをマウスモデル等で明らかにしました。今後、関節リウマチ患者のUHRF1の発現維持が新しい治療戦略になることが期待されます。
本研究は、米国医学系国際雑誌「The Journal of Clinical Investigation」に2022年4月26日12時(米国東部時間)に掲載されました。

関節リウマチの病態を網羅的に制御する分子を発見~新規治療標的および診断マーカーの開発に貢献~

研究のポイント

・関節リウマチ病態で発現上昇するエピジェネティック制御分子UHRF1を同定しました。

・関節リウマチ病態におけるUHRF1の機能は様々な病態の抑制であることを明らかにしました。

・UHRF1の発現を維持することで関節炎病態を抑制できることを明らかにしました。

・UHRF1発現維持は関節リウマチの新規治療戦略になることが期待されます。

詳しい資料は≫

お問い合わせ

愛媛大学 プロテオサイエンスセンター病態生理解析部門
教授 今井 祐記(いまい ゆうき)

医療・健康
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