SARS-CoV-2ミュー株(B.1.621系統)は ワクチン接種者が保有する中和抗体に対して極めて高い抵抗性を示す

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2021-11-04 東京大学,京都大学,千葉大学,東海大学,科学技術振興機構

ポイント
  • 8月30日に、コロンビアを中心とした南米諸国で流行拡大する「ミュー株(B.1.621系統)」が、世界保健機関(WHO)によって「注目すべき変異株(VOI:variant of interest)」の1つに認定された。
  • ミュー株(B.1.621系統)が、新型コロナウイルスに感染した人、および、ワクチンを接種した人の血清に含まれる中和抗体に対して、極めて高い抵抗性を示した。
  • しかし、これは「ワクチンが効かない」ことを短絡的に意味するものではないことに留意すべきである。

※ワクチンは、血液中への中和抗体の産生だけではなく、細胞性免疫や免疫の記憶を構築することにより、複合的に免疫力を獲得するために接種するものである。中和抗体が充分な効果を発揮できないとしても、ワクチン接種による感染予防効果・重症化を防ぐ効果は、ミュー株に対しても充分に発揮されるものと思われる。

東京大学 医科学研究所 附属感染症国際研究センター システムウイルス学分野の佐藤 佳 准教授が主宰する研究コンソーシアム「The Genotype to Phenotype Japan(G2P-Japan)」は、新型コロナウイルスの「注目すべき変異株」の1つである「ミュー株(B.1.621系統)」が、新型コロナウイルスに感染した人、および、ワクチンを接種した人の血清に含まれる中和抗体に対して、極めて高い抵抗性を示すことを明らかにしました。

本研究成果は2021年11月3日(米国東部夏時間)、米国科学雑誌「New England Journal of Medicine」(オンライン版)に公開される予定です。

本研究は、佐藤 佳 准教授らに対する日本医療研究開発機構(AMED) 新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業(20fk0108413、20fk0108451)、科学技術振興機構(JST) CREST(JPMJCR20H4)などの支援の下で実施されました。

詳しい資料は≫

<論文タイトル>
“Ineffective neutralization of the SARS-CoV-2 Mu variant by convalescent and vaccine sera”
DOI:10.1056/NEJMc2114706
<お問い合わせ先>

<研究に関すること>
佐藤 佳(サトウ ケイ)
東京大学 医科学研究所 附属感染症国際研究センター システムウイルス学分野 准教授

<JST事業に関すること>
保田 睦子(ヤスダ ムツコ)
科学技術振興機構 戦略研究推進部 ライフイノベーショングループ

<報道担当>
東京大学 医科学研究所 国際学術連携室(広報)
京都大学 総務部 広報課 国際広報室
千葉大学 亥鼻地区事務部 総務課 企画係
東海大学 ビーワンオフィス(広報担当)
科学技術振興機構 広報課

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