2024-04-05 東京大学
東京大学大学院情報理工学系研究科の大黒達也准教授と広島大学脳・こころ・感性科学研究センターの田中政輝研究員及び山脇成人特任教授による研究グループは、音楽の和音列を聴き取ることによって引き起こされる心身への効果を明らかにしました。
和音列の予測誤差および不確実性の時間的な「ゆらぎ」が、心臓や腹部などの特定の部位の身体感覚や感情反応を誘発すること、また、心臓の感覚が美的鑑賞や快の感情と強く連動することを示しました。これらの結果は、音楽が私たちの心身にどのように影響を及ぼしているかについての理解を深めるものです。
本成果はストレス緩和や健康増進への応用が期待されます。
心身に及ぼす和音の影響を可視化
この研究成果についての詳細は【情報理工_プレスリリース_20240405】pdfをご覧下さい。
論文情報
雑誌名:iScience
題 名:Bodily Maps of Uncertainty and Surprise in Musical Chord Progression and the Underlying Emotional Response
著者名:Tatsuya Daikoku*, Masaki Tanaka, Shigeto Yamawaki *責任著者
DOI:10.1016/j.isci.2024.109498
URL:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589004224007193?via%3Dihub