医療・健康

血管ががん細胞を転移させるユニークな仕組みを解明~転移を抑える新たな抗がん剤の開発に期待~ 医療・健康

血管ががん細胞を転移させるユニークな仕組みを解明~転移を抑える新たな抗がん剤の開発に期待~

がん内部の血管でのみ利用されている構造維持因子として、神経ガイダンス因子として知られてきたFLRT2を見出し、FLRT2の発現量がヒト大腸がんの予後と逆相関すること、血管でFLRT2を欠損したマウスでは、がんの転移が抑えられることを明らかにしました。
細菌一つを見分ける細菌叢計測法の開発~木(個々の細菌)と森(細菌叢)を同時に見る革新的手法~ 医療・健康

細菌一つを見分ける細菌叢計測法の開発~木(個々の細菌)と森(細菌叢)を同時に見る革新的手法~

多種・多数の細菌で構成される細菌叢中の個々の細菌を一つ一つ区別して極めて正確に細菌の種類と数を計測する手法を開発し、ビタミンA欠乏によるマウス腸内細菌叢の微少な変化を捉えることに成功しました。 腸内細菌に関連する病態の理解や診断に貢献するとともに、皮膚、口腔、植物、土壌、海洋、大気などのさまざまな器官や環境に存在する細菌叢の高精度計測へ発展させることで、幅広い科学分野への応用が期待できます。
皮膚表面で産生されるペプチドのはたらきを発見~アトピー性皮膚炎、乾癬でも~ 医療・健康

皮膚表面で産生されるペプチドのはたらきを発見~アトピー性皮膚炎、乾癬でも~

アトピー性皮膚炎や乾癬などの慢性の皮膚炎では、皮膚表面の「表皮」と、皮膚の免疫細胞との間に悪循環がおこって、炎症が慢性化していると考えられています。研究グループは、C10orf99というペプチドが、これらの皮膚炎で共通して、表皮の体表近くで大量に産生されることを見つけました。さらに、C10orf99ペプチドは皮膚のバリア成分の産生をへらすこと、また、C10orf99ペプチド自体が炎症をおこす作用をもつことを発見しました。
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睡眠時の神経活動を作り出す数学的メカニズムの解明 医療・健康

睡眠時の神経活動を作り出す数学的メカニズムの解明

睡眠時に特定の神経細胞で観察される活動パターン(睡眠紡ぼう錘すい波発火パターン)の新規数理モデルを構築し、モデルのシミュレーションと力学系理論に基づいて睡眠紡錘波発火パターンの制御メカニズムを明らかにしました。本モデルについて分子的・数学的に詳細に解析し、①カリウムチャネルの特性が睡眠紡錘波発火パターンの生成に重要な役割を果たすこと、および②神経細胞膜を通過する内向き・外向き電流のバランスが睡眠紡錘波発火パターンの密度および細胞内カルシウム濃度を制御し得ることを明らかにしました。
「糖尿病性腎臓病重症化予防プログラム(実証研究)」において、AIを活用した患者への保健指導を開始 医療・健康

「糖尿病性腎臓病重症化予防プログラム(実証研究)」において、AIを活用した患者への保健指導を開始

糖尿病性腎臓病の重症化の予防と、患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の改善に向けて、重症化に関連するリスク因子を算出するAIを活用した患者への保健指導を開始しました。
一人の時間を楽しむ高齢者は幸福感が高いのか~孤独を好む志向性と主観的幸福感の関連~ 医療・健康

一人の時間を楽しむ高齢者は幸福感が高いのか~孤独を好む志向性と主観的幸福感の関連~

高齢者を対象として、孤独を好む傾向が孤独感や主観的幸福感とどのように関係するかを検証するため調査を実施しました。WEB調査と郵送調査を行い、「孤独を楽しむ」傾向がある人はそうでない人と比べ、ネガティブな感情を経験しにくいことが明らかとなりました。また、効果は弱いながらも、「孤独の生産性を評価する」傾向がある人は、ポジティブな感情を経験しやすく、人生満足度が高いことが示されました。一方で、孤独を好む志向性は孤独感の高さとも関連するため、孤独感が高まる場合、その効果は部分的であることがわかりました。
自閉スペクトラム症には脳内のドーパミンD2/3受容体の減少が関連し、社会的コミュニケ―ションの困難さや脳部位間の機能的な結びつきに関与していることが明らかに 医療・健康

自閉スペクトラム症には脳内のドーパミンD2/3受容体の減少が関連し、社会的コミュニケ―ションの困難さや脳部位間の機能的な結びつきに関与していることが明らかに

自閉スペクトラム症(ASD)と診断される方の多くに、脳内でドーパミンD2/3受容体の減少を認めました。この減少は、ASDの中核症状である社会的コミュニケーションの困難さや、ASDに特徴的とされる脳部位間の機能的な結びつきに関与することを見出しました。脳内ドーパミンD2/3受容体の減少は、ASDの「社会的動機付け仮説」を裏付けるものであり、新たな治療薬開発の標的となりうることを支持する研究成果です。
診断難易度が高い通常型間質性肺炎を高精度に診断する人工知能モデルの開発に世界で初めて成功 医療・健康

診断難易度が高い通常型間質性肺炎を高精度に診断する人工知能モデルの開発に世界で初めて成功

人工知能による効率的な特徴抽出技術とエキスパート(高い専門性を有する医師など)の知識を融合させることで、通常型間質性肺炎の診断における判断根拠の透明性を保持したまま高い診断精度を保持する人工知能モデルを作成するための新手法を開発しました。従
世界初、悪性骨腫瘍に対する承認(実用化)を目指した、腫瘍溶解性ウイルスの第Ⅱ相医師主導治験(多施設共同)を開始 医療・健康

世界初、悪性骨腫瘍に対する承認(実用化)を目指した、腫瘍溶解性ウイルスの第Ⅱ相医師主導治験(多施設共同)を開始

独自開発した腫瘍溶解性アデノウイルスのSurv.m-CRA-1(サバイビン反応性・多因子増殖制御型アデノウイルス)の第Ⅰ相試験を実施・完了し、安全性と治療効果の両面で良好な結果を得ました。この成果を踏まえ、世界初の悪性骨腫瘍への承認(実用化)を目指した多施設共同(鹿児島大学、国立がん研究センター中央病院、久留米大学)の第Ⅱ相試験を開始します。
光で狙った細胞を死滅させる新技術の開発 ~副作用のない光がん治療法に向けて~ 医療・健康

光で狙った細胞を死滅させる新技術の開発 ~副作用のない光がん治療法に向けて~

細胞をアルカリ化する光感受性たんぱく質を用いることで、光で狙った細胞を選択的に死滅させる新技術の開発に成功しました。
不妊症から癌まで様々な婦人科疾患に対する画期的な予防法開発につながる内膜ゲノム異常の新知見 医療・健康

不妊症から癌まで様々な婦人科疾患に対する画期的な予防法開発につながる内膜ゲノム異常の新知見

月経によって剥離再生を繰り返す子宮内膜で癌関連遺伝子変異が維持されるメカニズムを解明するため、ヒト正常子宮内膜腺管の大規模なゲノム解析と3次元構造解析を統合した新しい手法の解析を行いました。月経時に剥がれない子宮内膜基底層の内膜腺管の地下茎構造内に癌関連遺伝子変異が蓄積し、地下茎を介して子宮内で領域を広げていくことを明らかにしました。
うつ病の世界的負担を軽減するために一致団結した行動を~世界的医学雑誌ランセットが特集号~ 医療・健康

うつ病の世界的負担を軽減するために一致団結した行動を~世界的医学雑誌ランセットが特集号~

神経科学からグローバルヘルスまで含む幅広い分野の世界11カ国25人の専門家とともに、うつ病の世界的負担を軽減するために一致団結した行動を呼びかける以下の宣言をまとめあげました。
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