医療・健康

老化細胞除去ワクチンの開発に成功~アルツハイマー病などの加齢関連疾患への治療応用の可能性~ 医療・健康

老化細胞除去ワクチンの開発に成功~アルツハイマー病などの加齢関連疾患への治療応用の可能性~

加齢関連疾患への治療応用を可能にする老化細胞除去ワクチンの開発に成功しました。マウスの老化細胞に特異的に発現する老化抗原を同定し、その抗原を標的とした老化細胞除去ワクチンを作成して老化細胞を除去したところ、肥満に伴う糖代謝異常や動脈硬化、加齢に伴うフレイルが改善するばかりでなく、早老症マウスの寿命を延長しうることを確認しました。本成果は、アルツハイマー病を含めた様々な加齢関連疾患の治療への応用の可能性を示唆するものです。
血小板で新型コロナの重症化リスクを予測 医療・健康

血小板で新型コロナの重症化リスクを予測

COVID-19における微小血栓の形成過程を理解するために東大病院に入院したCOVID-19患者(110名)から採取した血液を詳しく調べた結果、全患者の約9割において、過剰な数の循環血小板凝集塊が存在することを世界で初めて発見した。また、その循環血小板凝集塊の出現頻度とCOVID-19患者の重症度、死亡率、呼吸状態、血管内皮機能障害の程度に強い相関があることを発見した
糖尿病の栄養食事指導を補助するためのアプリを開発 ~株式会社askenと共同開発~ 医療・健康

糖尿病の栄養食事指導を補助するためのアプリを開発 ~株式会社askenと共同開発~

糖尿病の栄養食事指導を補助して治療に貢献するモバイルアプリケーションの効果を検討する臨床試験を実施します。食事の写真を撮り、メニューを登録するだけで、その場で食事中の栄養素を算出することができます。この技術は、食材の重さを量って記録する食事記録法と高い相関があり、かつ簡便なため毎日実施することが可能です。この技術によって、患者さんの記録の負担を軽減し、医療機関での管理栄養士による指導の根拠となる食事評価をより確かなものにし、かつ、指導の準備の時間を短縮することが期待されます。
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全ゲノム解析等の網羅的ゲノム解析による消化器神経内分泌がんの病態解明 医療・健康

全ゲノム解析等の網羅的ゲノム解析による消化器神経内分泌がんの病態解明

日米欧のサンプルを用いて全ゲノム解析等の解析を行い、難治がんである消化器神経内分泌がん(NEC)を対象に、その発がんメカニズムを解明しました。
腸内微生物叢の全ゲノムシークエンス解析により、自己免疫疾患患者の腸内ウイルスの特徴が明らかに 医療・健康

腸内微生物叢の全ゲノムシークエンス解析により、自己免疫疾患患者の腸内ウイルスの特徴が明らかに

腸内微生物叢由来の全ゲノムシークエンスデータから腸内ウイルス叢情報を取得する解析パイプラインを独自に構築した。特定のバクテリオファージ、細菌に感染するウイルスが、自己免疫疾患患者において減少していることがわかった。CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats)配列を利用した解析によって、自己免疫疾患に関連するウイルスがどのような細菌に感染しているのかを見出した。
都市部地域住民を対象とした脳卒中発症の予測モデル(リスクスコア)の開発 医療・健康

都市部地域住民を対象とした脳卒中発症の予測モデル(リスクスコア)の開発

都市部地域住民を対象とした吹田研究を用いて、脳卒中の予測モデルを開発しました。
ウイルスによる細胞のストレス応答抑制機構の解明~ウイルスタンパク質による神経保護治療の可能性を探る~ 医療・健康

ウイルスによる細胞のストレス応答抑制機構の解明~ウイルスタンパク質による神経保護治療の可能性を探る~

宿主細胞のストレス応答を逃れて増殖するウイルスの分子機構を解明し、この分子機構を応用することで神経細胞の変性を抑制できることを示しました。細胞がウイルス感染を検知して翻訳を止める「ストレス応答経路」の解明や、ストレス応答経路が病態に深く関与している神経変性疾患の治療法の開発につながるものと期待できます。
新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞~体内に存在するもう一つの防御部隊~ 医療・健康

新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞~体内に存在するもう一つの防御部隊~

ヒトの体内に存在する季節性コロナウイルスに対する「記憶免疫キラーT細胞」が認識する抗原部位を発見し、その部位が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質(Sタンパク質)領域にも強く交差反応することを示しました。
東京都健康安全研究センターにおける、オミクロン株に対応した変異株PCR検査の開始について(第2705報) 医療・健康

東京都健康安全研究センターにおける、オミクロン株に対応した変異株PCR検査の開始について(第2705報)

健安研における変異株PCR検査では、オミクロン株の主な変異である、「N501Y」、「E484A」の変異の有無を確認します。これまでは、同じく「N501Y」の変異を有するアルファ株とオミクロン株との判別が困難でしたが、健安研では、オミクロン株に対応した「E484A」の検査手法を独自に構築しました。デルタ株の主な変異である「L452R」の検査と合わせ、3種類の変異を検査することで、都内における変異株の発生状況を把握していきます。
ゲノムリファレンスパネルとゲノム解析情報を拡充 医療・健康

ゲノムリファレンスパネルとゲノム解析情報を拡充

1万4千人の全ゲノム解析データをもとに日本人全ゲノムリファレンスパネル14KJPNを公開しました。日本人にみられる約6万8千個のゲノム構造多型とその頻度情報をデータベースとして公開しました。次世代シークエンス解析の参照配列として実用性を高めた日本人基準ゲノム配列の新バージョンJG2.1を公開しました。
ミトコンドリア酵素の阻害剤による新しい抗がんメカニズムの発見 医療・健康

ミトコンドリア酵素の阻害剤による新しい抗がんメカニズムの発見

微生物化学研究所が単離した新規化合物インターベノリン(ITV)は、ミトコンドリア呼吸鎖(電子伝達系)複合体I(呼吸鎖複合体I)の阻害剤であることを明らかにしました。呼吸鎖複合体I阻害剤はエネルギー代謝の阻害とは関係なく、細胞内と細胞外の両方の酸性化を誘導することでがん細胞の増殖を抑制することを発見しました。
国内20年間の脳卒中重症度と転帰の推移:日本脳卒中データバンク 医療・健康

国内20年間の脳卒中重症度と転帰の推移:日本脳卒中データバンク

国内多施設共同の脳卒中急性期患者登録事業、日本脳卒中データバンク(Japan Stroke Data Bank: JSDB)の研究者らが、20年間に及ぶ臨床情報を用いて、わが国の脳卒中患者の入院時重症度と退院時機能転帰の推移を解明しました。この研究成果は、英文医学誌「JAMA Neurology」オンライン版に、令和3年12月6日に掲載されました。
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