2021-03

生物環境工学

マングローブ植物の全球分布と分化過程を解明~ヤエヤマヒルギ属の種・地域を網羅した系統解析~

マングローブ植物の代表であるヤエヤマヒルギ属植物を世界各地で採集し、分布域網羅的な系統解析を行い、ヤエヤマヒルギ属のインド洋-西太平洋グループと大西洋-東太平洋グループは約1100万年前に分岐し、それぞれのグループでの多様化と分布拡大を経て、現在の分布域を持つに至ったことがわかった。
医療・健康

体内での環化付加反応によるがん化学療法~アクロレインを利用した反応で副作用をなくすことに成功~

がん細胞で特異的かつ大量に産生される「アクロレイン」という分子(CH2=CHCHO)を利用して、抗がん剤を体内のがん細胞でのみ効率的に放出する治療技術を開発した。
医療・健康

三次元ビデオ中の細胞集団を自動的に追跡する世界初の人工知能技術

さまざまな先端的顕微鏡によって三次元ビデオとして撮影された100~1000個ほどの細胞を自動的に追跡して細胞活動の解析を可能にする初めての人工知能ソフト「3DeeCellTracker(スリーディー・セル・トラッカー)」を開発した。
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細胞遺伝子工学

膜タンパク質が「はさみ分子」によって切断される部位を大規模に解明

異なる組織に由来する10種のヒト由来細胞株について、シェディングによって遊離したタンパク質を液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC/MS/MS)によって解析し、大規模にその切断部位を同定した。
細胞遺伝子工学

筋肉の再生を促進し、萎縮を抑制する血中RNAを発見

血液と共に循環する細胞外RNAの中から、筋肉の再生を促進し、または老化による筋肉の萎縮を抑制する細胞外マイクロRNA199-3p(miR-199-3p)を発見した。
医療・健康

TGF-βを介したがん微小環境リモデリング機構の発見~組織透明化を用いたがん微小環境の三次元解析~

マウスの組織や臓器を透明化するという手法を用いて、がんを取り巻く微小環境を三次元的に解析した。がんの転移に関与するサイトカインであるTGF-ßが、がん微小環境を変えることでがんの転移を促進するという、がん微小環境の新たなリモデリング機構を見出した。
医療・健康

AIを活用した冠動脈疾患の診断支援およびリスク予測に関する研究開発を開始

国民の健康寿命の延伸や医療費抑制に貢献するため、AI(人工知能)を活用した冠動脈疾患の診断支援およびリスク予測に関する研究開発を開始した。
細胞遺伝子工学

ゲルでがんの親分を見つけ出す がん幹細胞の迅速誘導法の開発にはじめて成功

ハイドロゲルが24時間という極めて短時間で,がん細胞を先祖返りさせて,がん幹細胞を誘導することを発見した。
有機化学・薬学

ネコ由来のエリスロポエチンを用いた腎性貧血治療薬を開発

遺伝子組み換えニワトリ作製技術を用いて、ネコ由来のたんぱく質を利用した腎性貧血治療薬の製造に成功した。開発した治療薬は薬効時間が長く、副作用も少ないことから、貧血の初期症状段階から継続して投与が可能となり、ネコと飼い主への負担軽減とQOL向上が期待される。
医療・健康

乳幼児期の腸内代謝産物(短鎖脂肪酸)の産生に関与する腸内細菌と産生経路を確認

乳幼児を対象に生後2年間の腸内細菌叢の形成過程および腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸の構成との関連性について調査した。乳幼児期の腸内細菌叢と短鎖脂肪酸の構成変化が連動していることが示唆された。
有機化学・薬学

スプライシング調節化合物がもたらす新たな作用を発見

スプライシング調節化合物の「スプライソスタチンA(SSA)」が、細胞内のRNAに未成熟切断とポリA付加(アデノシンが複数連続した配列の付加)を引き起こすことを発見した。
生物化学工学

26年ぶりに日本から現生のカワニナの新種を発見

サザナミカワニナは琵琶湖の深場に適応した種であると考えられ、殻表面に漣状の細かな縦方向や横方向の彫刻を持つことや、メスが胎児を非常に大きなサイズまで体内で育てるなど近縁種と顕著に異なる特徴を有す。
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