多細胞個体の「老化死」を獲得する複数の進化経路~4つの体細胞を持つ稀産緑藻アストレフォメネの全ゲノム解読から解明~ 細胞遺伝子工学

多細胞個体の「老化死」を獲得する複数の進化経路~4つの体細胞を持つ稀産緑藻アストレフォメネの全ゲノム解読から解明~

体細胞をボルボックスとは独立に獲得した多細胞緑藻アストレフォメネの全ゲノム解読と解析を行ない、体細胞分化に関わる遺伝子群を解析しました。ボルボックスで明らかとなっていた体細胞分化遺伝子をアストレフォメネが持たないにも関わらず、体細胞の遺伝子発現パターンが両種で類似していることを明らかにしました。
ヒトiPS細胞由来機能性顆粒球の大量産生法を確立することに成功 医療・健康

ヒトiPS細胞由来機能性顆粒球の大量産生法を確立することに成功

担がん患者は元来易感染状態で感染症の発症リスクが高いため、がんに対して化学療法を行うと、血球減少による感染症の発症が大きな問題となります。高度顆粒球減少症例の感染症治療は、顆粒球減少期の重症感染症に対する新たな対策が必要です。ヒトiPS細胞に複数の遺伝子を導入し、培養条件を最適化することによってiPS細胞から顆粒球を大量産生する新規技術を開発し、迅速に十分量の顆粒球を供給できる基盤を確立することに成功しました。
世界初!福山型筋ジストロフィーの患者からiPS細胞を用いて大脳組織を再現 低分子化合物Mn-007投与で糖鎖量が回復することを明らかに 医療・健康

世界初!福山型筋ジストロフィーの患者からiPS細胞を用いて大脳組織を再現 低分子化合物Mn-007投与で糖鎖量が回復することを明らかに

日本特有の小児難病である福山型筋ジストロフィー(FCMD)の患者よりiPS細胞を樹立し、ヒト由来の大脳皮質モデルと骨格筋モデルを世界で初めて作成し、低分子化合物Mn-007が有効である可能性を発表しました。
ad
光で活性化する組み換え酵素を、効率よく活性化する条件を発見 細胞遺伝子工学

光で活性化する組み換え酵素を、効率よく活性化する条件を発見

光によって活性化され、配列特異的に遺伝子を操作できる組み換え酵素「光活性化型Cre(Photoactivatable-Cre; PA-Cre)」のマウス個体での実用化を目指しました。ES細胞や数理モデルを用いて、効率よく組み換えを誘導できる光照射条件を探索し、短い間隔で光のON/OFFを繰り返す光照射を行うと、照射時間は半分になるにもかかわらず、連続照射(当てっぱなし)と同等の効率で組み換えを誘導できることがわかりました。
人食いバクテリアを認識して免疫を活性化させる仕組みを解明 生物化学工学

人食いバクテリアを認識して免疫を活性化させる仕組みを解明

ヒトの細胞が人食いバクテリアとして知られるを見分けて分解する新たなメカニズムを明らかにしました。
霊長類におけるX染色体遺伝子量補正プログラムを解明 細胞遺伝子工学

霊長類におけるX染色体遺伝子量補正プログラムを解明

カニクイザルを用いた実験で、霊長類におけるX染色体遺伝子量補正プログラムを世界に先駆けて解明しました。
iPS細胞を用いて作製した肺胞オルガノイドで間質性肺炎の病態再現に成功 有機化学・薬学

iPS細胞を用いて作製した肺胞オルガノイドで間質性肺炎の病態再現に成功

iPS細胞から分化誘導した肺胞上皮細胞と線維芽細胞を一緒に培養して作製した肺胞オルガノイドを用いて、培養皿の中で間質性肺炎の病態を再現することに成功しました。今回構築した試験系は、肺胞上皮細胞の老化や分化状態の異常、線維芽細胞の収縮やコラーゲンの蓄積などが観察でき、ヒトの間質性肺炎で認められる病態を良く再現しています。
クローン繁殖フナは稀に有性生殖をしながら繁栄~遺伝的に多様なクローンフナが存在する謎を解明~ 生物化学工学

クローン繁殖フナは稀に有性生殖をしながら繁栄~遺伝的に多様なクローンフナが存在する謎を解明~

雌だけで繁殖するフナの起源を明らかにし、またクローン繁殖であるにも関わらず、大きな遺伝的多様性をもつ理由を突き止めました。
細胞内へのポリアミン輸送メカニズムの解明 生物化学工学

細胞内へのポリアミン輸送メカニズムの解明

リソソーム内腔から細胞内へとポリアミンを輸送するATP13A2の立体構造を解明することに成功しました。ポリアミンを輸送する時のさまざまな状態の立体構造を捕らえ、ポリアミン輸送メカニズムを詳細に解明することに成功しました。ATP13A2の遺伝性変異がパーキンソン病に関与していることから、これらの疾患の理解につながることが期待されます。
休眠をもたらす遺伝子の探索~休眠中の筋肉に起こる遺伝子発現変化を網羅的に解析~ 生物工学一般

休眠をもたらす遺伝子の探索~休眠中の筋肉に起こる遺伝子発現変化を網羅的に解析~

過酷な環境に置かれた哺乳類が自ら代謝を下げて生存を図る「休眠」に関わる遺伝子を探索し、転写因子Atf3がマウスの「日内休眠」に重要な役割を果たすことを発見しました。休眠研究のモデル動物としてマウスが有用であることが示されました。今後さらに休眠メカニズムの解析を進めることで、日内休眠や長期の休眠現象である冬眠を人工的に誘導する技術への応用が期待できます。
マルトリーメント児に多く見られるオキシトシン遺伝子のDNAのメチル化は対人関係に関わる脳ネットワークに関与 医療・健康

マルトリーメント児に多く見られるオキシトシン遺伝子のDNAのメチル化は対人関係に関わる脳ネットワークに関与

マルトリートメント(不適切な養育、虐待など)を受けて育った子どもでは、オキシトシンペプチドの設計図となる遺伝子(DNA)配列の一部領域が、一般の同年代の子どもに比べて、より化学修飾(DNAメチル化)され、オキシトシンの働き方が異なっている可能性があることを解明しました。
上皮バリアを形成するペプチドJIPの発見~JIPは上皮組織修復に貢献する~ 有機化学・薬学

上皮バリアを形成するペプチドJIPの発見~JIPは上皮組織修復に貢献する~

マウス上皮組織由来の分泌液中に上皮バリア形成を誘導する液性因子が存在することを見出し、新規生理活性ペプチドを同定しました。
ad
タイトルとURLをコピーしました